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元カノの影を引きずったまま「最愛ではない夫婦」を続ける48歳エンジニアの告白「子供たちも大切は大切だけど、やっぱりどこまでいっても他人ですよ」

元カノの影を引きずったまま「最愛ではない夫婦」を続ける48歳エンジニアの告白「子供たちも大切は大切だけど、やっぱりどこまでいっても他人ですよ」

自分にしか興味がない

僕の子供たちも、大切は大切だけど、やっぱりどこまでいっても他人ですよ。本心なんて知る由もない。

実は、子供たちの趣味がなんなのか、どういうことに興味を持っているのかは、よくわからないんです。会話もするし関係性も良好ですが、子供たちは本心を僕に見せてくれない。

いや、僕が積極的に知ろうとしないだけなのかもしれませんが。

結局、僕は、本質的には自分にしか興味がないんだと思います。そういう厨二っぽい考え方は親になったら変わる、と主張する人もいるけど、僕の場合、まったく変わりませんでした。

結婚しようが子供が生まれようが、僕の精神性には一切変化がなかったと言いきれる。今現在も、「美智子と別れた30年前の延長線上に立っている」という感覚が抜けきれていないんです。

これは妻や子供たちには絶対に言えないことですが……。今この瞬間、僕たち家族が歩いている歩道に、猛スピードのトラックが突っ込んできたとしましょう。そのとき、僕が子供たちや妻の身代わりになって死ねるか? と問われたら、「もちろん」とは即答できません。その瞬間になってみないと、本当にわからないんです。

もしかしたら、「妻や子供たちより、自分が生き残りたい」という気持ちが勝ってしまうかもしれない。

それこそ、この話は墓まで持っていきます。

文/稲田豊史 サムネイル/PhotoAC

『ぼくたち、親になる』(太田出版)

稲田豊史『ぼくたち、親になる』(太田出版)2025/10/81,980円(税込)256ページISBN:978-4778340537

残酷で切実!
超少子化時代に耳を貸すべき 
父親たちの不都合な本音。 
Web連載時に賛否両論巻き起こした話題沸騰のルポルタージュ、待望の書籍化! 

ある男性は「自分の職業にとって、子育てはハンデだ」と言った。 
ある男性は「子供が生まれた時点で妻への愛情はゼロになった」と言った。 
ある男性は「人間は子供を作って当然。作らない夫婦には問題がある」と言った。 
ある男性は「少子化の原因は“女性の幼稚化”だ」と言った。 
ある男性は「キャリアの天井が見えたから子供を作った」と言った。 
ある男性は「実験のために子供を4人儲けた」と言った。 
ある男性は「神様、どうか子供ができませんように」と祈った。 
ある男性は「子供がいる人といない人では、根本的に理解し合えないのではないか」と逆質問してきた。 
ある男性は「自分の気を狂わせないために、“変化し続ける”対象として子供が必要だった」と語った。 

令和の日本で子供を持つ/持たない男たちのビターな現実が今、白日の下に晒される。 

それでもあなたは子供を作りますか?

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