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FIA、ラスベガスGP1周目のマーシャル介入を問題視せず。メキシコの”ニアミス”とは状況異なる?

FIA、ラスベガスGP1周目のマーシャル介入を問題視せず。メキシコの”ニアミス”とは状況異なる?

F1メキシコシティGPでふたりのマーシャルとリアム・ローソン(レーシングブルズ)がニアミスしてから2レース後、ラスベガスGPでもレース中のマーシャル介入のタイミングが再び論争の的となった。

 ラスベガスGPのスタート直後、複数のマシンが接触しターン1のランオフエリアにはデブリが散乱した。その後、ドライバーたちから見て右側のコース外のマーシャルポストからマーシャルが派遣され、マシンが2周目に入って再び接近するまでに、デブリを回収した。

 様々なデブリを回収した後、レースリーダーのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がスタート/フィニッシュラインを数百メートル通過したタイミングでも、まだマーシャルたちはコース外に出ることができておらず、バリアに向かって走り戻っている状態だった。しかしレースコントロールは、セーフティカーなどでレースに介入するのではなく、ダブルイエローフラッグを維持することを決めた。

 この判断が批判を呼んでおり、前F1レースディレクターのニールス・ウィティヒは、「こんなことはあってはならない。絶対に受け入れられない状況だ」とスカイスポーツ・ドイツに語った。

「もちろん、常に準備はしている。特にスタート時はターン1でマーシャルを動かしたり、少なくとも待機させたりする。なぜなら、最後のマシンが通過した後、スタート時に最もコントロールされた、大きなスペースが空くからだ。もし、ゴミや部品が残っていて、それを拾う必要がある場合に備えてね」

「しかしそれに時間がかかり、マシンがすでに迫ってきているような状況なら、ダブルイエローフラッグではもはや不十分だ。これは全くの誤りであり、なぜ今年2度もこのような事態になったのか理解できない」

 ウィティヒが言及している1度目は、前述したF1メキシコシティGPのニアミス事件だ。この事件については未だ詳細な説明はされていないが、メキシコのレース連盟関係者がラスベガスで協議を行なったため、近日中に説明されることになると予想される。

 しかしmotorsport.comは、FIAがこの2つのインシデントを全く異なる視点で捉えていることを理解している。ラスベガスのターン1について、レースコントロールはダブルイエローフラッグの状態でマーシャルを派遣することに抵抗がなかった。なぜなら、回収すべきデブリはターン1のランオフエリアにあったからだ。レーシングラインから完全に外れており、コースのマーシャルポストと同じ側に位置していたため、マーシャルがコースを横断する必要がなかった。

 そしてラスベガスの最終コーナーは見通しの利かないアクセル全開で曲がるコーナーであったため、ドライバーが確実に減速を開始できるよう、ダブルイエローフラッグは最終コーナーの手前まで延長されて出されていた。

 そして車列が再び近づいてくる中、マーシャルがまだ持ち場に戻り切っていなかったことについては、FIAがフェルスタッペンの車載カメラ映像を見て検証した結果、正しい判断だったと納得できるものだったようだ。

 なお、2周目に入ったマシンたちがターン1を通過した後、2周目の途中でバーチャルセーフティカーが出された。motorsport.comの理解によると、これは同じスタート時の衝突によって発生したデブリを回収するためだったが、フロントウイングの破片がターン2外側のレーシングライン付近にあり、マーシャルがコースを横断する必要があったため、レースコントロールはダブルイエローフラッグでは対応しきれないと判断したからようだ。

 しかしながらマーシャルがターン1のデブリを片付けるのになぜそれほど時間がかかったのか、そしてマーシャルが素早くバリアの後ろに戻れないことが明らかになった時点で、レースコントロールが慎重を期してダブルイエローをせめてバーチャル・セーフティカーに変更すべきだったのではないかということについては、完全には説明されていないと言えるだろう。

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