
『007』シリーズや『ロッキー』シリーズの製作配給をしてきたことでも知られる、アメリカの映画会社「メトロ・ゴールドウィン・メイヤー(通称:MGM)」。映画が始まる前に映し出される“ライオンのロゴ”に馴染みがある人も多いだろう。そんなMGMの作品が、動画配信サービス・Huluにて11月1日より見放題配信をスタートした。そこで本記事では、「007/カジノ・ロワイヤル」や『ホビット』シリーズなどHuluで配信中のMGM作品5タイトルを見どころと共に紹介していく。
■ダニエル・クレイグ扮する“6代目ボンド”の第1作目「007/カジノ・ロワイヤル」
ダニエル・クレイグが6代目ジェームズ・ボンドを演じる「007/カジノ・ロワイヤル」(2006年日本公開)。クレイグは歴代ボンドと比較すると低身長(178cm)で、さらに金髪というビジュアルは当初“ボンドのイメージに合わない”という批判もあった。しかし、アクションシーンでのスマートな身のこなしと安定した演技力を見せ、歴代のボンドの中でも15年という最長の任期を誇るほどファンに愛されるように。
そんなクレイグの記念すべき新シリーズ第1作目となる本作。1967年に映画化された同名作品とは異なり、イアン・フレミング氏の原作を忠実に再現している。世界中のテロリストを資金面で支えるル・シッフル(マッツ・ミケルセン)の打倒を任されたボンド(クレイグ)。ル・シッフルがモンテネグロのカジノで大勝負に挑むことを知ったボンドは現場へと乗り込むが――。
本作では、“殺しのライセンス”を持つ「00(ダブルオー)」に昇格した新人諜報員・ボンドが活躍していく様子が描かれる。拳も使ったリアルで肉体的なアクションに加え、それを際立たせるクレイグの鍛えられた肉体美など、過去のシリーズ作と一線を画す“新生ボンド”の姿に注目したい。
■クリス・プラット主演で壮大なアクションが繰り広げられる「トゥモロー・ウォー」
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズや『ジュラシック・ワールド』シリーズで知られるクリス・プラット主演のSFアクション「トゥモロー・ウォー」(2021年公開)。
ある日、2051年からやって来たタイムトラベラーに“人類は30年後に未知の生物と戦争し、敗北する”という事実を伝えられる。それを阻止するべく、高校教師・ダン(プラット)ら現代の民間人や兵士は未来へ行き、戦いに参加することに――。
本作では、壮大なアクションシーンが見どころの一つ。未知の生物を相手に繰り広げられる、重火器による銃撃戦は爽快感たっぷりに描かれている。さらに最新鋭のVFX技術も駆使しており、爆炎が立ち昇るシーンでは、実際にその場にいるかのような臨場感を楽しめる。またプラットとともに戦う仲間役に、J・K・シモンズやイヴォンヌ・ストラホフスキーなど実力派俳優が勢ぞろいしている点にも注目だ。
■ホビット族・ビルボの冒険が幕を開ける「ホビット 思いがけない冒険」
映画『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズの60年前の世界を描いた、超大作ファンタジー・アドベンチャー3部作の第1作「ホビット 思いがけない冒険」(2012年日本公開)。
ホビット族のビルボ(マーティン・フリーマン)は魔法使いのガンダルフ(イアン・マッケラン)に誘われ、13人のドワーフと共にドラゴン・スマウグに奪われてしまった“ドワーフの王国”を取り戻すことに。凶暴なアクマイヌや謎の魔術師たちがうごめく荒野などを抜けていく危険な冒険の中で、ビルボはゴラムという生き物と出会い、質素な金の指輪を手に入れる――。
ビルボやガンダルフを始め、ガラドリエル(ケート・ブランシェット)や白のサルマン(クリストファー・リー)など、原作ファンも予期せぬ再会が描かれる本作。『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズでもお馴染みの牧歌的なホビット庄や、奥深く美しい裂け谷といった懐かしい土地も映し出される。
そんな『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズの始まりを、圧倒的な映像とハイクオリティなストーリーで展開していく“新たな冒険”は見どころ満載となっている。
■オーランド・ブルームがレゴラス役で再登場する「ホビット 竜に奪われた王国」
『ホビット』シリーズ第2作目の「ホビット 竜に奪われた王国」(2014年日本公開)では、ビルボたちの旅を阻むものたちが続々と出現する。闇の森でどう猛で巨大なクモの群れと戦い、エルフの牢獄に閉じ込められてしまうなど、前途多難な一行。さらに激流を下りながらオークたちと死闘を繰り広げ、その後湖の町へと辿り着いたところ人間たちに捕まってしまい――。
『ロード・オブ・ザ・リング』3部作にも登場した人気キャラクター・レゴラス(オーランド・ブルーム)が再登場する本作。オーランド自らスタントに挑戦し、見事な格闘術や弓術を披露しているだけでなく、作中ではレゴラスの淡い片想いについても描かれている。
また、物語のキーとなる邪悪な竜・スマウグの声を、『SHERLOCK/シャーロック』シリーズや映画『ドクター・ストレンジ』シリーズなどで知られるベネディクト・カンバーバッチが演じるなど、豪華キャスト陣が名を連ねている。

■感動のラストを迎える「ホビット 決戦のゆくえ」
そして、3部作感動のフィナーレとなる「ホビット 決戦のゆくえ」(2014年日本公開)。一行はついにスマウグと対決し、ドワーフの故郷を奪還することに成功する。しかし、怒り狂ったスマウグは湖の町の人々に襲い掛かった…。竜の襲撃に加え、財宝を奪い返したことによって起きる仲間たちの対立や、忍び寄る巨大な敵の影など、さまざまなトラブルに見舞われながら大地を二分する戦いの火ぶたが切って落とされる――。
“闇の軍団”の出現という大きな見せ場もあり、最後まで緊張感の絶えない展開が続く本作。『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのキャラクターが再登場するだけでなく、同シリーズでビルボを演じたイアン・ホルムが本作で晩年のビルボ役として出演している点も注目ポイントだ。中でも、3部作にわたって描かれてきた壮大な冒険が迎える“感動のラスト”は最大の見どころとなっている。
動画配信サービス・Huluでは、今回紹介した「007/カジノ・ロワイヤル」「トゥモロー・ウォー」「ホビット 思いがけない冒険」「ホビット 竜に奪われた王国」「ホビット 決戦のゆくえ」の5作品を見放題配信中。


