風邪やインフルエンザを予防するため、日々の生活にとり入れられる対策として、いま注目を集めているのが「エルダーフラワー」というハーブです。
今回は、このエルダーフラワーが持つ力、具体的な3つの効果、そしておすすめの摂取方法まで、あんしん漢方薬剤師の山形ゆかりさんに解説いただきます。
今年の風邪対策は“飲むケア”!

冬は気温が低下し空気が乾燥するため、呼吸器系の不調を感じやすくなります。
日頃からの予防策としては手洗いやうがい、湿度管理が基本ですが、それに加えてからだの内側からの調子を整えることも大切です。
なかでもハーブのエルダーフラワーは、マスカットを思わせるやさしい香りが特徴で、ヨーロッパなどで古くから「インフルエンザの民間療法」として用いられてきました。
続いては、そんなエルダーフラワーの具体的な効果についてみていきましょう。
からだと肌を整える知っておきたい3つの効果

エルダーフラワーには、からだと肌を健やかに保つためのさまざまな働きが期待できます。
ここでは、その代表的な3つの効果をご紹介します。
免疫力向上
エルダーフラワーには、フラボノイドや抗酸化成分が豊富に含まれていて、からだの免疫機能を支える役割を果たします。また、のどの腫れや不快感を軽減したり、発汗を促したりすることで解熱作用も期待できるため、風邪やインフルエンザの初期症状にも適しているとされています。
美肌効果
エルダーフラワーは発汗・利尿作用に優れており、これは体内の余分な水分や老廃物の排出を助け、肌のコンディションを整えることにつながります。また、ビタミンCも豊富に含まれていて、コラーゲン生成をサポートし、肌のハリや弾力を維持するのにも役立ちます。
安眠効果
エルダーフラワーの香りは、数あるハーブのなかでもやさしく、親しみやすいのが特徴です。リラックス効果や鎮静作用が期待でき、心身の緊張状態を和らげ、穏やかな気持ちに導いてくれます。
寝つきが悪いときや神経が高ぶっているときに飲むと、心が落ち着き、安眠へとつながるでしょう。
