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まさかの「5-5-0」衝撃の「32.8%」。第4審判に奇妙なキス。ペップが自らの哲学を封印。アーセナル戦の痛恨ドローは重要な分岐点に【現地発】

まさかの「5-5-0」衝撃の「32.8%」。第4審判に奇妙なキス。ペップが自らの哲学を封印。アーセナル戦の痛恨ドローは重要な分岐点に【現地発】


 9月21日に行なわれたアーセナル対マンチェスター・シティのビッグマッチ。強豪同士の対決は、マンチェスター・Cが早い時間にFWアーリング・ハーランドの一発で先手を取ったが、試合終盤にガブリエル・マルティネッリに同点ゴールを奪われ、1-1のドローに終わった。

 英メディアにおける最大の話題は、ジョゼップ・グアルディオラ監督が後半に見せた“異例の守備的布陣”にあった。攻撃サッカーで知られるスペイン人指揮官は、チームを5バック(最終的には5-5-0に近い形)に組み替え、ハーランドを下げることで「守備固め」に転じた。その是非が各所で論じられているのである。

 シティはカウンターからハーランドのゴールで先制したが、後半に入ると持ち味であるボール支配を徐々に放棄した。アーセナルの圧力と自軍の疲労を理由に、フィル・フォーデンをDFのナサン・アケに交代させ(68分)、さらにハーランドを下げてMFニコ・ゴンザレスら守備的な選手を投入した(76分)。

 これによりバックラインは5枚となり、中盤にも多くの選手を自陣に貼り付かせることで「守り切る」選択をした。その結果、試合終盤のシティのポゼッションは32.8%となり、グアルディオラ政権では過去最低の数字となった。

 英紙『デーリー・テレグラフ』は「ペップがこの10年で、初めてバスを停めた(=人数を割いて守備を固めた)」と伝えた。同紙はスタッツに着目し、今回の32.8%が2016年のCLバルセロナ戦(34.66%)を下回る数値であったこと、そして交代策(フォーデン→アケ、ハーランド交代)が試合の終盤まで有効に見えたものの、「結局は終了間際の守備の綻びを突かれた」と指摘。さらにこう報じた。

「ペップは一体、何者になったのか。サッカー界のトップに位置する指揮官の振る舞いとは、信じ難かった。1-0のリードを守るため5バックでプレーしたその姿は、かつてバーンリーやエバートンを率いたショーン・ダイチのようだ。時間稼ぎに躍起になり、第4審判の頬に奇妙なキスをするなど、タッチライン上での振る舞いも奇妙だった」
 
 また『デーリー・テレグラフ』は、理想を追い求めるペップらしからぬ戦術に失望感を示した。

「グアルディオラは、芸術を極めた人物としてこれからも記憶されてほしい。例えば2010年、バルセロナがジョゼ・モウリーニョ率いるレアル・マドリーを5-0で粉砕した試合は、ライバルを屈服させただけでなく、グアルディオラ監督の哲学そのものを結晶化させた。

 その作品を“モウリーニョ的”なバスを停める戦術で汚してほしくはない。時間稼ぎを推奨し、残り24分でフォーデンをDFと交代させるような采配など見たくない。現実主義に身を委ねてしまったようだ。新しい戦い方を見出したと解釈することもできるが、むしろ裏切り行為に映った」

 スポーツサイトの『ジ・アスレティック』は、より戦術論的な視点から分析した。今回のアプローチを「ペップのプランB」と位置づけ、従来の「支配して崩す」スタイルから一歩退き、相手の強み(ビルドアップと推進力)を消すため「最小限のリスクで守り切る選択をした」と分析している。

 同サイトは「シティのアプローチが衝撃的だったのは、グアルディオラがこれまで掲げてきた哲学とは、まったく異なるものだったからだ。監督として、ここまで受け身に回ったのは初めて。ボール支配率はわずか32.8%にとどまった」と、『デーリー・テレグラフ』と似たような見解を示した。そしてこう続けた。

「シティは68分から5バックに移行し、自らの哲学を放棄するかのように引いて構えた。最終ラインにはヌネス、ディアス、アケ、ストーンズ、グヴァルディオルが列を作り、その前にロドリ、ニコ・ゴンザレス、ベルナルド・シウバ、タイアニ・ラインデルス、サビーニョが並んだ。もちろん、この形が今季の主軸にはならない。ただ、これまで想像すらできなかった“プランB”を実践した試合として、記憶されるに違いない」
 
 英BBC放送は、グアルディオラ監督の戦術を「賭けだった」と表現した。連戦による疲労の影響や、ここまで同じ選手を先発させていたこと、そして怪我人の多さを指摘し、守備的な布陣に変更したのはやむを得なかったと報じた。

「グアルディオラ監督は、これまで見せてこなかった守備的アプローチを採用した。中央を固め、アーセナルのストライカーであるヴィクトル・ギョケレスや攻撃的MFへのパスを遮断したのだ。

 試合序盤は従来通り4-1-4-1で戦っていたが、後半終盤に5-4-1、5-5-0にシステムを変更した。その理由として、グアルディオラ自身は『疲労の影響』と説明した。もともと、アーセナルの巧みなビルドアップを封じるのは至難の業である。シティは深く構えることで、前線からのプレッシングで体力を消耗することを避けた。

 結果的にアーセナルが68%のボール支配率を記録したが、後半のゴール期待値(xG)は0.61にとどまった。つまり、シティの守備網は効果的に機能していた。最後の失点は、深い位置で構えていた時ではなく、ラインを上げた瞬間に生まれた」

 当のグアルディオラは「意図的にこうなったわけではないが、相手が優れている時には深く守ってカウンターを狙うこともある。望んでやることではないが、このレベルでは必要なこと」と語った。
 
 その一方で、クラブOBで解説者のマイカ・リチャーズは「シティのボール保持がこれほど酷いと思ったのは久しぶり。ポゼッションの数字が低かったのはさておき、ボールを持ってもロングボールを蹴るばかりで、すぐ失っていた。まったく違うチームのようだった」と失望感を示した。

 また、解説者のジェイミー・キャラガーも「後半のシティはカウンターの怖さがまったくなかった。前半のゴールはカウンターから生まれたが、後半は似たような場面が一度もなかった。最終ラインの5人には大きなプレッシャーがかかっていたと思う。失望したのは、ボール保持の質が酷く、カウンターでも怖さを与えられなかったこと」と、こちらも厳しい意見を述べた。

 この試合は、グアルディオラが自らの哲学を封印してでも勝点を取りにいった試合として、人々の記憶に残ることだろう。これまで理想をひたすら追い求めてきたグアルディオラが、現実に歩み寄った――その選択は批判や議論を呼ぶことになったが、重要な分岐点として今後、語り継がれていくかもしれない。

取材・文●田嶋コウスケ

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配信元: SOCCER DIGEST Web

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