2025年のシリーズタイトルをかけた熱戦が繰り広げられたスーパーフォーミュラ最終ラウンド。鈴鹿サーキットで行なわれた同大会は3日間で7万人近い観客数を記録し、年間の動員でもスーパーフォーミュラ過去最高を記録した。
コロナ禍明けに観客動員が大きく落ち込んだスーパーフォーミュラは、プロモーターであるJRP(日本レースプロモーション)が打ち出した『SF NEXT50プロジェクト』の各施策により、動員数を回復。2023年は累計165,600人、そして2024年は累計209,600人に数字を伸ばし、国内トップフォーミュラが現在の名称となった2013年以降では最多となった。
今年は例年の年間7大会開催はそのままに、2レース制のラウンドを増やして過去最高の12戦を実施した。その効果もあってか開幕から観客の入りは好調で、中止分の代替レースも含めた3戦が実施された最終ラウンドでは、金曜5,200人、土曜28,000人、日曜36,000人の合計69,200人という観客数を記録した。大入りのグランドスタンドには、関係者も一様に驚いていた。
このような記録的な数字となった背景には、世間が月曜祝日の3連休であること、そしてホンダの体験型イベント、エンジョイホンダが鈴鹿で併催されたことも影響しているだろう。ただ、2023年秋にもスーパーフォーミュラ鈴鹿ラウンドとエンジョイホンダが併催されており、その時は土曜17,500人、日曜25,500人という動員であった。その差は歴然である。サーキットを運営するモビリティランドの担当者も、特に土曜日の28,000人という客入りは想定外で、かなり驚いていた様子だった。
最終戦の決勝レースは、最終ラップまでタイトル争いの行方が読めない白熱したレースが繰り広げられ、優勝したTEAM MUGENの岩佐歩夢が逆転でシリーズタイトルを手にした。勝った者の歓喜、負けた者の涙……多くのファンがその人間ドラマを見届けた。
そしてJRPは、2025年シーズンの累計の来場者数が263,900人となったことを明らかにした。これは過去最多を記録した昨年を大幅に上回る数字だ。
上野禎久社長は、最終戦後のセレモニーで次のように挨拶した。
「10月の富士大会では、残念ながら第10戦が濃霧による視界不良でレースができませんでした。それからは、今大会3レースでやりたいと様々な方に相談をしました」
「選手の皆さんにとっては本当に大変なレースだったと思います。ただ、我々のわがままを聞いてくれて、素晴らしいレースを見せてくれました。この週末、本当に感動しました」

