現地時間11月22日(日本時間23日、日付は以下同)、デンバー・ナゲッツはホームのボール・アリーナでサクラメント・キングスと対戦した。
この試合、ニコラ・ヨキッチはゲームハイの44得点、13リバウンドに7アシストと爆発。また、エースガードのジャマール・マレーが23得点、9アシスト、キャメロン・ジョンソンが20得点、5リバウンド、4アシスト、ペイトン・ワトソンが15得点、7リバウンドと続き、第3クォーター途中にはこの日最大となる13点リードを手にしていた。
ところがその後は徐々に追いつかれ、1点リードでスタートした第4クォーターは31-37で競り負け。最終スコア123-128で落としたことで連勝は2でストップ。翌23日にロサンゼルス・レイカーズがユタ・ジャズに108-106で勝利したことで、12勝4敗(勝率75.0%)はレイカーズと同成績ながらウエスタン・カンファレンス3位へ後退した。
開幕から16試合を終えたナゲッツは、オフェンシブ・レーティング121.9でリーグ2位、ディフェンシブ・レーティング112.2で同9位、ネット・レーティング+9.7で同3位と、リーグ上位のスタッツを残している。
ヨキッチは平均30.4点、13.0リバウンド、10.8アシストの“平均トリプルダブル”に1.6スティール、マレーが同22.8点、4.7リバウンド、6.7アシスト、1.2スティールと両輪は好調も、試合時間残り5分で5点差以内のクラッチ・シチュエーションでは1勝4敗(勝率20.0%)でリーグ27位いう数字が示すように、接戦時のクロージングに課題を抱えている。
キングス戦後の会見で、ヨキッチはウエスト上位にいようとチームの現状にまったく満足などしていなかった。
「12勝4敗は、本当の姿ではないと思う。僕らはその成績が示すほど良いチームじゃないんだ。大きなことを成し遂げたいなら、もっと良くならないといけない。確かに、これまでは良いプレーをしてきたから、良いチームに映っている。でも僕らは毎晩、毎ポゼッションで、コンスタントにプレーする必要があると思っている。とにかく、何かをやっていくだけだ。
自分たちはもっと良くならないといけないと思う。リバウンドへの緊迫感や正しいポジショニングに対する意識、自信を持ってシュートを放つことが必要だ。これが現実だとは言いたくないけど、このチームなら間違いなくもっと良くなれる。何かを成し遂げたいなら、もっと良くならないといけないんだ」
今季のナゲッツは、ここまで勝率5割超えの相手に対して6勝2敗。ただ、比較的対戦相手に恵まれている部分もある。
というのも、このチームはデトロイト・ピストンズ(14勝2敗/勝率87.5%)を筆頭にイースタン・カンファレンス上位6チームと対戦しておらず、ウエストでもトップ5チームのうち対峙したのは4位のヒューストン・ロケッツ(10勝4敗/勝率71.4%)のみ。
そのため、今季好調のチームや、リーグトップの17勝1敗(勝率94.4%)を誇る王者オクラホマシティ・サンダーといった強敵と戦っていない段階で、ヨキッチは自分たちをリーグベストチームのひとつと見てはいないのかもしれない。
ただ、ナゲッツにはこの先、厳しい戦いが待ち受けている。先発シューティングガードのクリスチャン・ブラウン(平均18.8点に5.9リバウンド、3ポイント成功率44.4%)が足首捻挫で離脱していることに加え、アーロン・ゴードン(同11.4点、4.4リバウンド、3.0アシスト)もグレード2の右ハムストリング負傷により、4~6週間後に再検査すると23日にチームが発表。
両選手が不在の期間は、ヨキッチとマレーの周囲を新加入のジョンソンやティム・ハーダウェイJr.、出戻りのブルース・ブラウン、ワトソンといった選手たちが支えなければならない。
ナゲッツとしては、レギュラーシーズン終盤やプレーオフを見据えて、現有戦力の底上げ、選手層を厚くすることにもフォーカスしてこなしていくことが求められる。今回のヨキッチの発言は、現状のチームへ良い刺激を与えることになるかもしれない。
文●秋山裕之(フリーライター)
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