Mama Tried Show

BORN FREEとは対極に、真冬の米中西部での開催。招待されるカスタムマシンは100台近くを数え、歴史的建造物でもある美しい会場にバイクが整然と並ぶ光景は圧巻。バイクのジャンルもハーレーのみならず、欧州車や国産車、ヴィンテージから現行車、レーサーまで幅広くラインアップ。ハーレー生誕の地・ミルウォーキーで開催なので、訪れた際にはH-Dミュージアムにもぜひ立ち寄ってほしい。

【1位】Joe Marshall Customs|1956 Panhead “Goldie”

まさにショーカスタム!という目が覚めるようなロングフォークチョッパー。ビルダーのジョーがハンドメイドで手がけた美しいフレームワーク、ガーダーのロングフォーク、個性的な軌道のエキゾースト、エンジンやプライマリーまわりのエングレービング、タンクに描かれたストーリー性の高いグラフィックなど、見どころ満載の一台。会場でも注目の的だった。ほかのショーにも参戦し、アワードを獲得している。
【2位】RICK DOZER|1937 Flathead

ストリームラインで魅せる、秀逸なメタルワークで造られた外装類、流麗なデザインのフレームワーク。アート作品のような一台はケンタッキーのリックの新作。見事H-Dデザインチームのアワードを受賞!
【3位】BRANDY DOZER|1946 WL

愛妻ブランディのため、リックが製作したフラットヘッド。美しいペイントワークに加え、タンク上面には本物のリボンでレースを編み、テールランプもリボン型に造るなど、ガーリーな雰囲気満載。妻への愛があふれる一台!
【4位】KEVIN TEACH BAAS|1942 UL “Teacher’s Pet”

ミネソタの工業高校でカスタムバイクビルドのクラスをもつティーチ。今回のマシンもラギッドで無骨なメタルワークを得意とする彼らしい、ヤレ感のあるカスタム。80年代ドニー・スミスのガーダーフォークが存在感を放つ。
【5位】Brock Bridges|1977 Shovel “Sling Shot”

シングルダウンチューブが印象的な、フロントからリアまでクレイジーな造形のフレームに注目。しかもシート下にはターボを仕込むというエクストリームな一台。端正なチョッパーもいいが、ショーにはこんな異端児も不可欠。
(出典/「CLUB HARLEY 2025年10月号」)