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初登場時は“ヴィラン”だった…スティッチの“ガールフレンド”エンジェルって知ってる?「実写で見たい!」の声も<リロ&スティッチ>

初登場時は“ヴィラン”だった…スティッチの“ガールフレンド”エンジェルって知ってる?「実写で見たい!」の声も<リロ&スティッチ>

「リロ アンド スティッチ ザ・シリーズ」はディズニープラスで配信中
「リロ アンド スティッチ ザ・シリーズ」はディズニープラスで配信中 / (C)2025 Disney

実写映画「リロ&スティッチ」が、9月17日に配信された。同作は2002年にアメリカ、翌年日本で公開されたディズニー・アニメーション映画「リロ&スティッチ」の実写版で、アメリカ・ハワイを舞台に、両親を亡くした少女・リロと姉のナニ、愛を知らない暴れん坊のエイリアン・スティッチの出会いと、“オハナ(=家族)”の大切な絆を描くハートフルファンタジー。実写版でも大活躍したスティッチだが、そんなスティッチの“ガールフレンド”が登場するアニメシリーズ「リロ アンド スティッチ ザ・シリーズ」(2003年ほか)はご存知だろうか。今回は同シリーズで初登場するガールフレンド“エンジェル”との出会いの物語を中心に、シリーズ初のテレビアニメ版の魅力を紹介する。(以下、過去作のネタバレを含みます)

■スティッチが“いとこ”を探すためリロと奮闘

「リロ アンド スティッチ ザ・シリーズ」は、2003年にアメリカで公開された映画「スティッチ!ザ・ムービー」の続編となる初のテレビシリーズ。スティッチは通称“試作品626号”と呼ばれる、実験で作られたエイリアンということは周知の事実だろうが、本シリーズはスティッチの前に作られた625体の“試作品”(いとこ)が次々と登場する。リロとスティッチが、トラブルに巻き込まれながらも試作品集めに奮闘する1話完結の物語だ。

ここで「リロ&スティッチ」シリーズを公開された時系列順に並べてみると、第1作のアニメーション映画「リロ&スティッチ」、同映画のその後を描いた第2作「スティッチ!ザ・ムービー」、そして本テレビシリーズと続く。第2作でスティッチの“いとこ”である他の試作品の存在が明かされ、今作ではその試作品たちのその後がコミカルに描かれている。

特に後にスティッチの“ガールフレンド”的な存在として人気を博すことになる、ピンクのかわいらしい試作品624号、通称“エンジェル”は同シリーズで初登場を果たした。

現在では、スティッチとペアでグッズが制作されたり、東京ディズニーランドのパレードにもカップルのように仲良く登場したり、人気キャラクターのエンジェル。ちょうどハロウィンシーズンに差し掛かり、本人たちに負けないかわいらしさでスティッチ&エンジェルに扮(ふん)したファンの“Dハロ”投稿も増えている。

だが、このエンジェル。実は初登場時、“ヴィラン”としてスティッチたちの前に現れた。エピソードを通してエンジェルを知った人もいる一方で、本当の登場理由を知らない人もいるだろう。

アニメーション映画「リロ&スティッチ」はディズニープラスで配信中
アニメーション映画「リロ&スティッチ」はディズニープラスで配信中 / (C)2025 Disney

■スティッチの“ガールフレンド”エンジェルと初対面

そんなエンジェルの初登場回は「リロ アンド スティッチ ザ・シリーズ」シーズン1の第30話「エンジェル」。町でガントゥ(CV:石塚運昇)を追い掛けていたリロ(CV:山下夏生)が、道の角でエンジェル(CV:竹田まどか)と衝突してしまうところから物語は始まる。

リロに続いて、スティッチ(CV:山寺宏一)も彼女と遭遇し、スティッチはエンジェルに引かれていく。自分と衝突した際に謝らなかったことから「その子は悪い子だよ」と心配するリロをよそに、スティッチは自分と似た特徴を持つエンジェルを「ブジブ(=スティッチ語で愛する人)」と呼び、すっかりメロメロの様子だ。

エンジェルの正体が気になるリロは、ジャンバ博士(CV:飯塚昭三)のもとを訪れ、エンジェルのデータベースを調べてもらおうとすると、そこにエンジェルがやってきて、ジャンバ博士の耳元で歌を歌い始める。するとジャンバの様子が変わり、まるで催眠術にかけられてしまったように“悪”になり、エンジェルの味方をするようになってしまった。

冒頭から怪しさ満点のエンジェルだが、物語の中盤に実は彼女はガントゥやハムスターヴィール博士(CV:家中宏)の仲間だったことが明らかになり、彼らはエンジェルの能力を使い、スティッチをはじめとした試作品たちを凶悪なエイリアンへと戻そうとしていたのだ。

幸いスティッチは彼女よりも後に作られていたことから、歌の効果がなかったのだが、その他の捕獲されてしまった試作品たちがスティッチに襲い掛かる。しかし、間一髪のところでエンジェルが助けた。当初は悪巧みをしていたエンジェルだったが、スティッチの純粋さに触れていくことで、良心を取り戻していったのだ。

無事にスティッチや、リクターやスパーキー、スラッシーなどその他の試作品たちも元通りになるが、物語の最後にエンジェルは再びガントゥたちに連れ去られてしまう――というストーリー。

このエピソードだけだと、サブキャラクター的な存在だったエンジェル。それでもスティッチの他の試作品たちと比べてみると、キュートで愛らしい姿やスティッチに似ているしぐさも目立つことから、人気の要素が詰まったキャラクターとも言える。

残念ながら実写版には登場しないが、続編製作が決定した際に「エンジェルも出てほしい!」「2人のニコイチを実写でも見たい!」など、エンジェルの活躍を期待するファンの声も届いている。

実写版の配信により再び注目が集まる「リロ&スティッチ」シリーズの関連作やスピンオフシリーズは意外と多く、エンジェル以外の個性豊かなキャラクターもたくさん出てくるので、この機会にあらためて時系列順に見返してみるのも面白いだろう。

「リロ アンド スティッチ ザ・シリーズ」、実写映画「リロ&スティッチ」などスティッチ関連作はディズニープラスで配信中。

◆文=suzuki

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