『WORLD TAG LEAGUE 2025』町田市立総合体育館(2025年11月24日)
Aブロック公式戦 ○石川修司&エル・デスペラードvs鷹木信悟&ドリラ・モロニー×
デスペラード&石川が鷹木&モロニーを破ってWTL初白星。お膝元で勝利した石川はデスペラードに「優勝してシングルマッチ」をアピールした。
デスペラード&石川は11・22後楽園大会における初戦で矢野&オレッグに敗戦。この日、石川が在住する町田の地で2戦目に臨んだ。対する鷹木&モロニーは初戦で辻&ゲイブとの無所属&WAR DOGS混成タッグ対決を制して白星スタート。鷹木と石川は2018年、全日本のチャンピオン・カーニバルで対戦し、石川が勝利している。
鷹木が石川を指名して、いきなり注目対決が実現。鷹木が離れ際の逆水平を見舞い、ショルダータックルを連発したが、石川は倒れず。エルボーを連発する鷹木をエルボー一発で押し返し、ショルダータックルでねじ伏せる。鷹木もショルダータックルでなぎ倒して一矢報いた。モロニーとのダブルタックルでデスペラードに突進。モロニーが抱え上げたデスペラードに鷹木がジャンピングネックブリーカーで飛びつく合体技もさく裂させた。
腰にテーピングを施したデスペラードは大ダメージを負いながらも、モロニーを河津落としで叩きつけて打開。石川がショルダータックルで鷹木とモロニーをまとめてなぎ倒し、モロニーに串刺しラリアット、ダイビングフットスタンプの連続攻撃を浴びせる。諏訪魔ばりに「投げるぞオイッ!」と叫んでのファイアーサンダーはモロニーが阻止しても、追尾式ランニングニーを叩き込んだ。
デスペラードも串刺しラリアット、ブレーンバスターで続き、「投げるぞオイッ!」と叫んでピンチェ・ロコを狙ったものの、モロニーが阻止。鷹木がネックスクリューを決める。MADE IN JAPANを阻んだデスペラードがマフラーホールドで絡みついても、すぐさま逃れ、石川の串刺し攻撃をデスペラードに誤爆させると、ブレーンバスターで石川の巨体を投げ飛ばした。石川も1カウントで意地のキックアウト。ラリアットをことごとく相打ちに持ち込み、かんぬき頭突きを連打したが、鷹木も譲らずパンピングボンバーを叩き込んだ。
ここで鷹木が「来たぞ、町田! 俺たちの時間が来た来た来たあ!」と絶叫。鷹木がデスペラードに、モロニーが石川にダイビングエルボードロップを同時に投下する。さらに鷹木の延髄ラリアット、鷹木&モロニーのダブルナックルパンチ、モロニーのゴアで一気呵成。ダブルMADE IN JAPANを仕掛けたが、デスペラードが飛び込んで阻止。スパインバスターで鷹木を蹴散らすと、石川がモロニーに浴びせ倒すようなラリアットを叩き込んだ。
モロニーもエルボー合戦に持ち込むものの、石川が連打で押し込んだ。モロニーが巨体を持ち上げてドリラキラーの構えに入ってもデスペラードが阻止。石川がファイアーサンダーで突き刺す。鷹木が飛び込んでデスペラードにワンツーエルボーを叩き込んでも、石川がニーリフトをお見舞い。石川&デスペラードの合体パワーボムで完全に排除した。すかさず石川がモロニーにランニングニーリフトで追い討ち。ジャイアントスラムで仕上げに入ろうとした。
粘るモロニーも食い止め、ゴアで突っ込んだが、石川はカウンターのニーリフトで迎撃。カミゴェ、ランニングニーリフトでたたみかけると、ジャイアントスラムを爆発させて3カウントを奪った。試合後、石川はデスペラードと抱擁。鷹木が詰め寄って胸を小突くと、二人はにらみ合い、挑発し合った。
デスペラード&石川が大巨人のお膝元でWTL初白星。「いやあ、鷹木信悟、凄いわ。前からわかってたけど。モロニーもヤバいッスね」と振り返った石川は「ボルチンもそうですけど、相手がホントすごい選手がいっぱいいるんで、メチャメチャこの場所にデスペさんに連れてきてもらって、ホント感謝ですね」と刺激を受けつつデスペラードに感謝した。
そこで石川は「せっかく感謝するなら優勝して、感謝返します」と約束。「優勝して! シングルマッチやりましょう」と1・4東京ドーム大会でデスペラードとの一騎打ちを実現させる構えを見せた。デスペラードはすでにIWGPジュニア王座挑戦者決定4WAY戦が決まっており、石川から「ドーム、ダブルヘッダー」を呼びかけられると、「ハイ。ダブル……ダブルヘッダー……」と困惑の色を隠せなかった。二人の3戦目は11・26仙台大会。タイチ&小島との対戦を控える。
【試合後のデスペラード&石川】
▼デスペラード「自分から言っといてなんですが、やっぱりヘビー(級)のタッグに入るのは大失敗でした。石川さん……(※と言ってフロアに両ヒザを着く)」
▼石川「いやあ、鷹木信悟、凄いわ。前からわかってたけど。モロニーもヤバいッスね。あいつ、何なんですか? 身長、(デスペラードと)変わんなかったですよ、でも」
▼デスペラード「僕とモロニー、(身長)そんな変わんないはずなんですよ。何だろ……」
▼石川「何だ? そのフィジカルの強さは」
▼デスペラード「なんか幹みたいな感じ……。胴じゃなくて幹ですよ、あれは……」
▼石川「全身バネ男ですね」
▼デスペラード「すごかった……」
▼石川「いやあ、前回はね、ボルチンもそうですけど、相手がホントすごい選手がいっぱいいるんで、メチャメチャこの場所にデスペさんに連れてきてもらって、ホント感謝ですね」
▼デスペラード「とんでもない、とんでもない……」
▼石川「(※デスペラードと握手を交わして)でも、せっかく感謝するなら優勝して、感謝返しますんで」
▼デスペラード「ハイ」
▼石川「優勝して! シングルマッチやりましょう」
▼デスペラード「ハイ。優勝……ハイ……」
▼石川「シングルマッチを……」
▼デスペラード「優勝……シングルマッチ……」
▼石川「シングルマッチやりましょう」
▼デスペラード「ハイ。シングルマッチ……」
▼石川「ドーム、ダブルヘッダー」
▼デスペラード「ハイ。ダブル……ダブルヘッダー……」
▼石川「ドームでダブルヘッダーしてもらって、そのあとシングルマッチ……」
▼デスペラード「ハイ」
▼石川「やります」
▼デスペラード「ハイ」
▼石川「2026年も、僕たちの年にしましょう」
▼デスペラード「あっ、ハイ、ハイ、ハイ、ハイ……」
▼石川「ありがとうございました(※デスペラードと握手を交わして先に控室に向かう)」
▼デスペラード「(※マスクの上から両手で顔をぬぐうような仕草をしてから)いやもう……もたないって。でも、見てわかったでしょ、皆さん。まあ、俺の目に間違いはなかった。狂いはなかった。ただ、作戦だけ少し間違ってたかもしれない。…………あと、これは……今こんなこと言うのも水を差すようで申し訳ないですけど、永井、ホントに申し訳なかった」
【試合後の鷹木&モロニー】
▼鷹木「(※モロニーとの掛け合いはすべて英語で)大丈夫か?」
▼モロニー「ああ」
▼鷹木「石川は大きすぎる。強すぎる」
▼モロニー「ああ。あいつのヒザ、アイツのヒザって大木みたいだった。クソッ」
▼鷹木「クリスマスツリー?」
▼モロニー「ソーネ。クリスマスツリーネ。(※持ち上げるジェスチャーをしながら)あとちょっと、あとちょっとだった」
▼鷹木「俺のサポートが必要だったな」
▼モロニー「気にしないでくれ。大丈夫だ。俺たちは新しいチームだ。組み始めたばかりのチームで1勝と、1敗。何も決まったわけじゃない。次の試合はどうなる? もう、お遊びは終わりだ。巨大な対戦相手は、もうほかにいないだろ? たぶんアイツ(石川)が一番だろ? ナンバーワン・デカイ。イチバンデカイ、Aブロックネ。もう片付いた」
▼鷹木「そうだな。で、次は誰だ?」
▼モロニー「次は誰? 覚えてない」
▼鷹木「確か……EVILとファレだったかな?」
▼モロニー「ファ、ファレ?」
▼鷹木「わからんが、そうだったはず」
▼モロニー「クソッ……」
▼鷹木「次も巨漢だな」
▼モロニー「……(※一瞬考え込んだあと、気を取り直したように顔を上げて)ノー・プロブレム(問題ない)」
▼鷹木「ノー・プロブレム……」
▼モロニー「ノー・プロブレム……」
▼鷹木「ああ、そうだな。(※持ち上げるジェスチャーをしながら)ファレに決めてやろうぜ」
▼モロニー「ドリラキラー……」
▼鷹木「それか……(※モロニーとそろってジェスチャーをしながら)WAR DRAGONS……。(次は)EVILか……EVILか、ファレに決めてやるよ。WAR DRAGONSをな。俺たちWAR DRAGONSはこんなもんじゃねえ。今日の負けでさらに強くなってみせる(※ハイタッチした後、軽くハグをして2人で控室に向かう)」

