高市早苗総理の「台湾有事」発言に端を発した日中関係の悪化が、日本の芸能界を直撃している。
人気デュオ・ゆずが12月に香港と上海、台北で予定していたアジアツアーの全公演を「やむを得ない諸事情」で中止すると、11月22日に発表。吉本興業は2019年から芸人を派遣していた「第11回上海コメディフェスティバル」での4公演を中止し、男性アイドルグループ「JO1」も広州で予定していたファンイベントの開催を取りやめるなど、中国での興行を中止するケースが相次いでいるのだ。
これらのイベントはなぜ中止に至ったのか。中国事情に詳しい芸能関係者は、
「現地プロモーターの判断が大きく影響している」
として、次のように事情を明かすのだった。
「11月22日に赤西仁と錦戸亮が上海体育館でライブを開催し、成功させているのですが、裏を返せば彼らほどの強固な地盤がないと、現地のプロモーターに切られるということ。現在の中国では、海外から招聘した芸能人のイベントで問題が生じた場合、プロモーター会社が営業停止に追い込まれる可能性があります。そのため日中関係が少しでも悪化すると、業者が自主的にキャンセルする動きに出るのです」
現地プロモーターは「ボイコット運動」を恐れているという。芸能関係者が続ける。
「たとえイベントを開催できたとしても、現在の反日感情の異常な高まりにより、中国のSNS上で『日本人の金儲けに加担するな』というボイコット運動が起きるかもしれない。興行主としては開催を強行して炎上のリスクを背負うより、違約金を払ってでも中止にした方が傷が浅いと判断しているのでしょう」
背景にはプロモーターの保身があった。
(川瀬大輔)

