アルピーヌのフランコ・コラピントは、F1ラスベガスGPを15位で終えた後、花火に彩られたラスベガスのスペクタクルショーに悪態をついた。
今季のアルピーヌは2026年シーズンにマシン開発を早々にシフトした影響でパフォーマンスが不足しており、コンストラクターズランキング最下位。そのため、今シーズンの成績についてはある程度諦めているような状態だ。
コラピントもチームが抱えてきたのと同じ感情、つまりスポーツマンとしての諦念を抱えているが、グランプリを取り巻くサーカスへの巨大な怒りも胸にラスベガスを後にした。
コラピントは今回もポイントを獲得できなかったが、今回はマシンの性能だけが彼の怒りの火種ではなかった。
15番手からスタートしたコラピントは、スタート直後のターン1で起きた混乱の餌食となった。アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)に追突され、ディフューザーが破損。それ以降、彼のレースはサバイバルとなった。
「レースを通してグリップが全くなく、ディフューザーは完全に壊れていた」と彼はレース後に嘆いた。
「非常に、非常に酷い状態だった」
しかし彼が本当に動揺したのは、マシンではなかった。彼が爆発的な反応を示したのはパドックだった。
ESPNのインタビュー中、というより話し出そうとした瞬間の出来事だった。突然花火が打ち上げられたのだ。コラピントがレースを説明しようとする背景で、まるで大晦日のかのような花火ショーが繰り広げられていた。
コラピントは耳を抑えながら「おい、聞こえないよ」と語った。
「まるで犬みたいだね……動物だよ。クリスマスだとでも思っているのかね?」
しかしフラストレーションが爆発したコラピントの悪態は続いた。
「あの花火に何の意味があるんだ? まったく……あんな〇〇みたいなものに金を使うなんて……」
彼の主張には同意できない点もあるが、同時に同意せざるを得ない点もある。
綺羅びやかなラスベガスGPは、スペクタクルを求めているが、時にそれは間違った形で実現する。
初開催だった2023年と同じく、マンホールの蓋に問題が発生し、グリップの低さからオーバーテイクが起きたのはほぼストレート上のみだった。
ネオンの洪水、巨大看板の林立、過剰なショー。そして物足りないレースが揃えば、不満のひとつも言いたくなるだろう。
花火は華やかだが、トラック上の炎は微かなものだった。そして熱狂の渦中にあったコラピントは不満を燻らせ、花火がそれに火をつけてしまったのだ。

