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「ぴかるです」と言うたび笑われた…偏見だらけの社会でも“自分の名前”で生きる。22歳大学生の決意

「ぴかるです」と言うたび笑われた…偏見だらけの社会でも“自分の名前”で生きる。22歳大学生の決意

SNSで勝手に拡散されて…


人格まで判断されるなんて(写真:iStock)

 SNSでは、さらに残酷だった。

 高校時代、クラスメイトが軽いノリで彼の名前を“キラキラネームまとめ”に投稿。そこに勝手に画像が添えられ、拡散された。

「“ぴかる(笑)”ってコメントがついて。あれは、ほんとに消したかった」

 その投稿はすぐに消されたが、検索結果にはしばらく名前が残った。

 以来、彼は本名でSNSを使うのをやめた。

「ネットって、一度笑われたら終わりなんですよ。誰かが“変な名前”って言えば、それが事実みたいに広まる。 

 生まれる前から決められた名前で、人格まで判断されるって、おかしくないですか?」

改名も考えたけれど


両親の思いが詰まっているから(写真:iStock)

 それでも、名前を恨みきれない理由がある。両親が本気で考えてくれたことを知っているからだ。

 母は当時、名付けの本を10冊以上読み、意味の響きを何度も調べたという。

「“オンリーワンの名前がいい”って、うれしそうに話してたのを覚えてます」

 だから、彼は改名を考えたことがあっても、実行に移せなかった。

「改名したら、親が悲しむ気がして。俺が嫌がってること、たぶん知らないんです」

 ただ、悪いことばかりでもない。

「“ぴかる”って一回聞いたら忘れられない名前だから、営業では逆に覚えてもらえる」

 大学のゼミ発表でも、司会に名前を読み上げられるたびに注目が集まり、自然と人前に出る度胸もついた。

配信元: コクハク

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