ベテラン俳優イ・スンジェさんが25日未明、90歳で逝去した。遺族が発表した。
ソウル大学哲学科を卒業した故イ・スンジェ氏は、1956年に演劇「地平線の向こう」でデビュー。1965年にはTBCの第1期専属俳優となり、韓国の放送史を牽引してきた。
昨年まで国内最高齢の現役俳優として活躍し、「東医宝鑑」「愛がなんだって」「お風呂屋さんの男たち」「愛しか私は知らない」「ホジュン～宮廷医官への道」「土地」「母さんに角が生えた」など、出演作は140本にも上る。
特にシットコム「ハイキック」シリーズで見せたコミカルな演技は多くの視聴者に愛され、リアリティ番組「花よりおじいさん」で見せた情熱的な姿は多くの人々に感銘を与えた。
また、1970年代から80年代にかけては韓国放送演技者協会会長を三度務め、1992年には第14代国会議員総選挙で当時の与党・民主自由党（民自党）の候補としてソウル中浪甲選挙区から出馬し当選を果たしている。
昨年暮れからは体調不良が報じられ、年末には演劇「ゴドーを待ちながらを待ちながら」への出演を取りやめ、ことし4月に開催された第37回韓国PD大賞授賞式にも出席を見送っていた。
