科学的根拠に基づく酒粕の美容効果
__先生、先ほどα-EGのお話がありましたが、他にも酒粕にはどのような成分が含まれているのでしょうか。久野医師:酒粕には、肌の天然保湿因子(NMF)の主成分であるアミノ酸が豊富に含まれています。
アルギニン、グルタミン酸、プロリンなどがその代表です。
これらが角質層の水分を保持し、肌の潤いを保ちます。
また、メラニンの生成を抑制する作用が報告されているコウジ酸やアルブチン、遊離リノール酸なども含まれており、肌の透明感をサポートする働きが期待できます。
さらに、フルーツ酸(AHA)も含まれるため、穏やかに古い角質を取り除き、肌のターンオーバーを整える助けとなります。

__α-EGには具体的にどのような効果が研究で確認されているのでしょうか?
久野医師:先ほどご紹介したコラーゲン産生促進に加え、保湿作用も確認されています。
α-EGを肌に塗布することで角質水分量が増加し、肌のバリア機能をサポートするというデータがあります。
肌が本来持つ潤う力を引き出す手助けをしてくれる成分といえるでしょう。
__製品化にあたり、これらの成分をどのように活かされたのですか?
古川さん:私たちは、これらの豊富な美容成分を最大限に肌に届けるため、酒粕エキスの抽出方法にもこだわりました。
単に酒粕を化粧品に混ぜるのではなく、有用成分を壊さないよう温度や時間を精密に管理してエキスを抽出しています。
その結果、酒粕の恵みを凝縮した化粧水が生まれました。

ユーザーから届く喜びの声
__実際に商品を使用された方からはどのような反応がありますか。古川さん:本当にありがたいことに、多くの方から嬉しいお声をいただいています。
とくに印象的だったのは、長年乾燥肌に悩まれていた50代の女性の方からのお手紙でした。
「使い始めて2週間ほどで肌の調子が良くなり、化粧のりも改善された」とおっしゃっていただけました。
__どのような年代の方が多く使用されているのでしょうか?
古川さん:30代から50代の女性の方が中心ですが、最近は男性の愛用者も増えています。
もともと男女問わず使っていただけるユニセックス化粧水として開発したので、とても嬉しく思っています。
とくに「日本酒に馴染みがなかったけれど、使ってみて良さが分かった」「美容に関心が薄かったが、これなら続けられる」という声をいただくと、開発の意図が伝わったと感じます。

