伝統と革新が融合した製品づくり
__開発で最も苦労した点は何でしょうか?古川さん:酒粕エキスの抽出とその配合ですね。
酒粕の美容成分を最大限に生かしながら、化粧品として安定した品質を保ち、さらに使いたいと思っていただける商品にすること。
何度もテストを重ねてスタッフで話し合いを重ねました。
__パッケージデザインにもこだわりがあるそうですね。2025年にはグッドデザイン賞も受賞されたとか。
古川さん:ありがとうございます。
日本酒の茶褐色の一升瓶をイメージした色味と、ソリッドなフォルムを採用しました。
東北の自然と酒づくりの文化を背景に、「日本酒を肌で嗜む」というコンセプトを表現しています。
デザイン面でも評価していただけて、大変光栄に思っています。

__今後の展開について教えてください。
古川さん:2025年冬から2026年春にかけて、第二弾プロダクトとして酒かす石鹸の発売を予定しています。
また、販売チャネルの拡大も進めており、現在はAmazonでの販売に加え、ふるさと納税の返礼品としても選んでいただけるようになりました。
化粧水を通じて伝えたい想い
__最後に改めて、お二人からメッセージをお願いします。古川さん:日本酒を日々の生活の中で「化粧水」として「嗜み」楽しんでいただきたい。
それが私たちの一番の願いです。
340年以上続く酒づくりの精神を、肌の美しさという新たな形で現代に伝えていければと思っています。
忙しい毎日の中でも、朝晩のスキンケアの時間を少し特別なものにしていただけたら嬉しいです。
天然由来の優しい使い心地で、シンプルケアの中でもうるおいを感じていただけると思いますので、ぜひ一度、日本の伝統的な美容法を体験していただければと思います。
久野医師:スキンケアは、日々の積み重ねが大切です。
酒粕由来成分のように、科学的な裏付けのある伝統的な素材を上手に取り入れることは、健やかな肌を育む上で非常に有効なアプローチだと思います。
ご自身の肌と向き合いながら、楽しみながらケアを続けていただきたいですね。
