2025年シーズンが終了したMotoGPは既に来シーズンに向けた動きが進んでいる。中でも注目の一手は、マーベリック・ビニャーレス(テック3)がホルヘ・ロレンソをパフォーマンスコーチに起用したことだ。
ロレンソといえばMotoGPでは最高峰クラスで3度、通算5回チャンピオン獲得と2010年代を代表する最強ライダーのひとり。現役時代にはマルク・マルケス、バレンティーノ・ロッシ、そしてダニ・ペドロサといったライバルと名レースを繰り広げた。
そんなロレンソのことを、ビニャーレスが新たにパフォーマンスコーチとして起用。今後ロレンソはフィジカルフィットネスや戦略アドバイス、テクニカル分析などの分野で、ビニャーレスをコーチしていくこととなる。
ビニャーレスは今シーズン、KTMサテライトのテック3に移籍し序盤から好成績を記録。しかし中盤以降は怪我によって長期離脱を強いられるなど、2025年シーズンは思うようにはいかない1年だった。
来シーズンもテック3から継続参戦するビニャーレス。ロレンソという偉大な先輩ライダーをコーチに迎え、勝利を目指していくと意気込んだ。発表に際し、次のように語った。
「マーベリック・ビニャーレスはホルヘ・ロレンソをパフォーマンスコーチとして迎え、スポーツキャリアにおける新たな章を開いていく」
「このコラボレーションの目標は明確で、MotoGPの世界選手権を争うことだ」
「ロレンソはビニャーレスと共に、次の3つの分野で継続的に指導をしていくこととなる」
MotoGPの現状に合わせたルーティン、トレーニング、リカバリーに重点を置いたフィジカルおよびアスリートとしての準備
プレッシャーおよびリスク管理、レースの一貫性、重要な局面での判断力を目的とした戦略的コーチング
レースウィークエンドの分析および計画を強化する技術・スポーツディベロップメント
「このコラボレーションはロレンソが調整するチームによって支えられ、ビニャーレスのプロジェクトと完全に連携し、中長期的に確実で持続可能な進歩を達成することを共通の目標としている」
そしてコラボ発表後、ビニャーレスはロレンソとの協力に大きくモチベーションを上げていると話した。
「ホルヘをこのプロジェクトに迎え入れることは、あらゆる面で学び成長する大きな機会だ」
「彼の経験と外部からの視点は、自信を持って前進する助けになる。新しいステージを大きなモチベーションと高揚感を持ってスタートしていくことになる」
ロレンソは、現役時代には競い合うライバルのひとりでもあったビニャーレスの速さを称賛。このコラボレーションでの成功を誓った。
「マーベリックは天性の才能と素晴らしい速さを備えている。自分の役割は彼に寄り添って経験と知識を共有し、彼がベストな状態に到達する手助けをすることだ。重要な各分野を向上させることができれば、成功は必然だと強く信じている」
なおビニャーレスは2025年最終戦バレンシアGPで復帰したが、まだ回復状態は完全ではなかった。ただ、来年2月のプレシーズンテスト時には完全回復しているだろうと見込まれている。

