(画像はプロダクション人力舎より)お笑いコンビ・ウエストランドの井口浩之さんと、お笑い芸人・吉住さんのYouTubeチャンネル『ウエストランド井口と吉住の孤独アジト【テレビ朝日】』が21日、動画を更新。
お笑い芸人の吉住さんが「こんな50代になりたくない」と感じた光景を明かしました。
■肯定する社会番組内で「今って、全肯定の社会になってきてるじゃないですか」と切り出した吉住さん。現在は「お互いを認め合い、多様性を受け入れる」と、正しい・間違いの判断をせずに“受け止める”傾向にあります。
「肯定する社会」が気になっているという吉住さんは、先日、ひとりでカフェに入ったときの出来事を振り返りました。
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■50代女性の会話隣の席には、50代と見られる女性2人が座っていたそう。2人とも“推し活”をしているようで「この子、かっこいいね~」などの会話を繰り広げていたのだとか。
ひとりの女性が「じつはね、最近もうひとり推しが出来たの~」と伝えると、もうひとりの女性は「素敵ね! 2人も好きな人がいるなんて素敵ね」と返していたといいます。
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■「こんな薄い会話…」この会話を聞いていた吉住さんは「あまりにも会話が薄すぎて…」と苦笑。「私、50代でこんな薄い会話したくないなって思った」と本音を吐露。
いくつでも、推し活をしていることは「素敵なことだと思う」と前置きしつつも「10代の子が『わかる、この人もいいよね』って言ってるのと、50年、年を重ねてきて本音が言えない…」「語彙力もなければ『否定しちゃいけない』ということだけに縛り付けられて…」と伝えました。
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■みんなが本音を言っている相手は…つづけて吉住さんは「全肯定な世の中がラクっちゃラクなんだけど…」と言いながらも、「だから、みんなチャットGPTにしか本音言ってない」と話します。
共演者のお笑いコンビ・ウエストランドの井口浩之さんは、“多様性”について「それは別にいいじゃんっていうことを“平等”にされちゃったらね…」と切り出し、「専業主婦になって、旦那さんに料理を作りたいっていう人もいるけど『料理を作ってほしい』なんて言ったら、今は叩かれるし…」「そうなるから、どんどん(会話が)薄くなる」と分析。
トーク番組でも「いろいろ言いたいことあるけど、本当に怒る人いるからなぁ…」と、“多様性”を考えるあまり、発言も縛られている昨今に意見を述べました。
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■ 「全肯定」の代償ウエストランド井口さんが指摘するように「少し本音を言えば叩かれるかもしれない」ということに怯え、議論の場やエンタメの“深み”を奪ってしまっている現状があります。
しかし一方で、吉住さんが聞いた50代女性たちの「薄い会話(生産性のない会話)」は、日々のストレスを解消するためのコミュニケーションとして、重要な価値があるもの。
問題は、会話の薄さではなく「否定を恐れて本音を言えない」という不自由さ。その結果、人間ではなくAIにしか本音を打ち明けられないという皮肉な状況に陥っているのかもしれません。本音を語り合う「無目的な交流」から生じる「人間関係の深み」を失っているのかもしれませんね。
■冬野とまと
千葉で生まれ、千葉で育ったアラフォーの編集&ライター。高校在学中にアメリカへ短期留学したことをキッカケに、卒業後はニューヨークの大学に入るも中退。
10年以上の放送作家の後ウェブの世界へ。多くのインタビュー経験を経てエンタメや社会問題の記事を書く日々。ときに、資格を持っている行動心理カウンセラーとして人の言動を研究することも。
■【動画】該当部分は9:24~ (文/Sirabee 編集部・冬野 とまと)