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なぜ今「ギャバン」なのか? 50年目の「スーパー戦隊」、海外マーケットの厳しい選択

なぜ今「ギャバン」なのか? 50年目の「スーパー戦隊」、海外マーケットの厳しい選択


東映から発表された『超宇宙刑事ギャバン インフィニティ』 ティザービジュアル (C)テレビ朝日・東映AG・東映

【画像】「えっ」「むしろシャリバンだろ」これが元祖「宇宙刑事」と新作『ギャバン』の比較画像です(4枚)

「海外展開」を重視した結果?

 2026年1月から、日曜9時半の「スーパー戦隊」と同じ枠で『超宇宙刑事ギャバン インフィニティ』が放送されると正式に発表がありました。50年にわたって放送されたスーパー戦隊シリーズの終了が報道されるなかでの「次回作」発表ですが、なぜ「ギャバン」なのでしょうか。そこには、「海外展開が難しい」という、戦隊作品に特有の事情があると考えられます。

 後番組の発表により、50年の間に49作品が放送されたスーパー戦隊シリーズの歴史は一旦中断することが濃厚となりました。「終了」と公式発表されたわけではないので、現時点では「いつか復活するかもしれない」という可能性も残されています。幼少時からスーパー戦隊に親しんできたファンのひとりとして、その日を楽しみに待ちたいと思います。

 ただ、スーパー戦隊が終了し、メタルヒーローであるギャバンが再始動することについては、まず「戦隊が続きすぎた」という理由が考えられます。50年にわた放送されてきたスーパー戦隊の通算話数は2500話ほどになります。劇場版やVシネマも複数が制作されており、ネタが枯渇するのは当然と言えます。

 しかし最大の理由は「海外の売り上げ」でしょう。現在の日本のコンテンツ事業は、海外の売り上げが非常に重視されています。『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』の全世界興行収入はすでに1000億を突破しており、これからさらなる伸びが期待されています。特撮番組では「ウルトラマン」シリーズが主に中国で人気を博しています。昨年度のライセンス収入は日本国内の9.6億円に対し、中国単体は52億7000万円と、実に5倍以上です。昨今のような政治的リスクがあるとはいえ、無視できる現実ではありません。

 それに対し、海外へのスーパー戦隊の進出は極めて困難です。なぜなら、海外ではスーパー戦隊をベースとした『パワーレンジャー』が一定の人気を獲得しているからです。もともとは日本国内で制作された映像を元にした作品群でしたが、徐々に独自性を強め、現在では別個の作品として存在しています。新規の作品展開は一時的に終了していましたが、2025年以降は「ディズニープラス」によりリブートされることが発表されました。

 日本国内でのスーパー戦隊市場は少子化や他の作品との競合もあり、頭打ちとなっています。今後の伸びも期待できない以上、海外での展開が期待できる他の特撮作品として、フランスをはじめ海外での人気が高い『ギャバン』に白羽の矢が立ったのは合理的と言えるでしょう。

配信元: マグミクス

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