F1第22戦ラスベガスGP決勝で、メルセデスのアンドレア・キミ・アントネッリは、3位表彰台を手にした。スタート時にフライングを喫したとして5秒加算ペナルティを受けたものの、2周目にピットインして履いたハードタイヤをもたせ、好結果を手にした。
しかしアントネッリは、シグナルが消える前に動き出してしまったとは感じていなかったと主張する。
アントネッリは雨に見舞われた予選で失敗し、17番手に沈んだ。しかしそこからの追い上げは見事だった。
アントネッリは2周目、バーチャル・セーフティカー(VSC)が宣言されたタイミングでピットイン。ハードタイヤを履いた。そのハードタイヤをうまくマネジメントし、ペースも秀逸……他車がピットストップすることで、どんどん順位を上げていった。
しかしスタート時にフライングがあったとして、5秒のタイム加算ペナルティを受けることになった。4番手でチェッカーを受けたアントネッリだったが、約2.1秒後方でマクラーレンのオスカー・ピアストリがフィニッシュしたため、5位に降着する……はずだった。
しかしその後、マクラーレンの2台が車検の結果、規定以上にスキッドブロックが摩耗していることが発覚し失格。アントネッリは逆に3位に繰り上がることになった。今季デビューして3回目の表彰台である。
ただアントネッリは、なぜフライングを取られたのか、理解できていないと明かす。
「非常に難しい状況だったと思う」
そうアントネッリは語った。
「少しタイヤが回転してしまったかもしれないけど、マシンに乗っているとあまり感じなかった。車載データを確認して、何が問題だったのかを理解することがある」
レース中、国際映像にはアントネッリのスタート時のリプレイが載せられた。しかしそれを見ても、どこでアントネッリがフライングしているのか、非常にわかりづらい。
しかし左フロントのタイヤに集中すると、4つ目のレッドシグナルが点灯した後、タイヤがじわーっと動き出してしまっているのがよく分かる。距離にしてどの程度のものかは分からないが、動いていたのは確かだ。
F1ラスベガスGPのスチュワードが発表した書類でも、「動きは軽微なモノであったが、過去にスタート時に起きたインシデントと一致している。そのため、最低限の5秒のペナルティが適用される」と指摘されており、その動きがほんの僅かなモノであったことが分かる。
最終的に3位だったからいいものの、場合によっては大きな痛手を負うことになってしまっていたかもしれない。

