『WORLD TAG LEAGUE 2025』ビッグパレットふくしま(2025年11月25日)
Bブロック公式戦 ○デビッド・フィンレー&高橋ヒロムvs棚橋弘至&エル・ファンタズモ×
フィンレー&ヒロムが棚橋&ファンタズモを破ってWTL開幕2連勝。棚橋との一騎打ちを見据えていたヒロムは「俺たち含めた未来の新日本プロレスのためにも、オカダ・カズチカに負けちゃ困るんだ。絶対勝ってくれ」とメッセージを送った。
1・4東京ドーム大会での引退が迫る棚橋はファンタズモと組んでWTLにエントリー。現役最後のリーグ戦出場で、11・22藤沢大会における初戦で海野&上村に敗れた。対するフィンレー&ヒロムのWAR DOGS&無所属連合タッグは初戦でIWGPタッグ王者・Ice&OSKARを撃破。ヒロムは「棚橋弘至から『高橋ヒロムとシングルがしてぇ』と言わせる」と宣言していた。
棚橋とフィンレーの顔合わせで幕を開け、棚橋がダイビングボディアタックで先手。ファンタズモと二人でエアギターを披露し、サンセットフリップを同時に繰り出したが、自爆させたフィンレーとヒロムはここから腕攻めで棚橋を劣勢に追い込む。フィンレーがブレーンバスターの体勢からヒロムを前方に投げ、棚橋にボディプレス状態で投下した。
棚橋がフィンレーにドラゴンスクリューで反撃すると、ファンタズモがフライングボディアタック、ライオンサルトの連続攻撃で巻き返す。ヒロムをパワーボム状態で投げつけ、キャッチしたフィンレーがドロップキック状態でヒロムを投げ飛ばしたが、ファンタズモは回避。小競り合いを始めた二人を場外に転落させたファンタズモはコーナー最上段からのケブラーダを発射した。すかさずフィンレーにスピニングネックブリーカーを決め、サドンデスを繰り出したが、回避したフィンレーはアイリッシュカーフバックブリーカーで逆襲した。
ともに交代し、棚橋とヒロムが登場。棚橋がフライングフォーアームで機先を制すれば、ヒロムはスリングブレイドを回避して串刺しヒロムちゃんボンバー、低空ドロップキックの連続攻撃を浴びせる。コーナーに追い込んでの逆水平連打でねじ伏せると、「引退試合が決まったな。棚橋弘至、こんなもんか? こんなんじゃな、オカダ・カズチカに勝てねえぞ!」と挑発。レインメーカーの構えを見せると、棚橋はショートレンジスリングブレイドで切り返した。
すかさず棚橋がヒロム、ファンタズモがフィンレーをテキサスクローバーホールドで同時に捕獲。棚橋はハイフライフローを狙ってコーナーに上がったが、阻止したヒロムがそのまま担いでTIME BOMBを狙う。不時着した棚橋がツイスト&シャウトをさく裂させたが、ヒロムもツープラトン攻撃を阻止してファンタズモにトラースキックをお見舞い。フィンレーがヒロムをカナディアンハンマー状態でファンタズモに投げつけ、棚橋が飛び込んでもヒロムを激突させて場外に撃退。フィンレーに投げ飛ばされたヒロムはトペで棚橋に突っ込んだ。
孤立したファンタズモは丸め込みを連発して粘ったが、フィンレーは3カウントを許さない。CR IIを食い止め、首固めで丸め込むと、反転に反転を繰り返す。そこへヒロムがやってきて反転を止め、フィンレーが3カウントを奪った。
フィンレー&ヒロムが棚橋&ファンタズモを破って開幕2連勝を飾った。初戦に続いてフィンレーに有効活用されたヒロムは試合後、「今日の2点は俺がコントロールした!」と主張。フィンレーも「K.O.Bは俺が1人で倒した。今日はお前の手伝いが少しあったが、俺が点を取った」と譲らず、ヒロムは「ぁまぁ仕方ねぇな。まぁまぁ言ってること正しいは正しいわ」と受け入れ、「優勝したらそれでいいと思ってる、俺はね。優勝した人間こそ全てだから。それは間違いない。優勝さえしちゃえばこっちのもん」との考えを示した。
そしてヒロムは棚橋とのシングルについては言及しなかったものの、1・4東京ドーム大会へ向けて「引退試合どうこう云々より、vsAEWってこと忘れないでくれ」と対抗戦の図式を強調。「俺たち含めた未来の新日本プロレスのためにも、オカダ・カズチカに負けちゃ困るんだ。絶対勝ってくれ」と逸材にエールを送っていた。
【試合後のフィンレー&ヒロム】
▼ヒロム「おフィンフィン! おフィンフィン! おフィンフィン!」
▼フィンレー「俺はフィンフィンじゃない。俺はボス・ドッグだ。デビッドでもフィンレーでもいいが、フィンフィンはやめろ。それに4点取ったのは俺だ」
▼ヒロム「(※英語で)お前が3カウントを取る前に、俺が3カウントを取った」
▼フィンレー「誰の勝利だ?」
▼ヒロム「(※英語で)アンタだ」
▼フィンレー「だから俺が4点」
▼ヒロム「(※英語で)俺が……コントロールした」
▼フィンレー「そんなの関係ない」
▼ヒロム「(※英語で)コントロール」
▼フィンレー「俺がお前をコントロールした。俺がお前を助けた」
▼ヒロム「(※英語で)コントロール」
▼フィンレー「俺が十分に助けただろう」
▼ヒロム「(※英語で)わかったよ、わかったよ! でも、今日の2点は俺がコントロールした!」
▼外道「(※ずっと横に立ち無言でなだめようとしていたが、英語で)いや、2人の力だ。これはタッグマッチ、タッグマッチだぞ」
▼ヒロム「(※自分を指して)コントロールマン!」
▼フィンレー「K.O.Bは俺が1人で倒した。今日はお前の手伝いが少しあったが、俺が点を取った。俺の4点だ」
▼ヒロム「(※英語で)……OK、OK。お前が2点、俺が2点。ツーツー」
▼フィンレー「……お、“俺たち"の4点だ」
▼外道&ヒロム「(※英語で)そうだ、そうだ!」
▼フィンレー「だが……(※立ち去ろうとしながら)俺のお陰だがな」
▼ヒロム「(※英語で)何?」
▼フィンレー「俺のお陰だ(※と言って、笑いながら外道と共に先に控室へ)」
▼ヒロム「(※先に引き上げていくフィンレーに向かって)ストーップ! おフィンフィン!? おフィンフィン!? チクショー。まぁまぁ仕方ねぇな。まぁまぁ言ってること正しいは正しいわ。正しいは正しいけれども、チクショー、何言おうと思ったか忘れちまったよ。まぁ勝ったからね。優勝したらそれでいいと思ってる、俺はね。優勝した人間こそ全てだから。それは間違いない。優勝さえしちゃえばこっちのもん。棚橋弘至選手、引退試合、引退試合どうこう云々より、vsAEWってこと忘れないでくれ。俺たち含めた未来の新日本プロレスのためにも、オカダ・カズチカに負けちゃ困るんだ。絶対勝ってくれ」
【試合後の棚橋&ファンタズモ】
▼ファンタズモ「すまない」
▼棚橋「こういうリーグ戦でこっから巻き返す歴史を俺はいっぱい見てきてるから。(※英語で)俺たちは決して諦めない」
▼ファンタズモ「アァ」
▼棚橋「(※英語で)あと何試合かある」
▼ファンタズモ「勝とう」
▼棚橋「(※英語で)俺たちは……」
▼ファンタズモ「決して諦めない。俺たちは決して諦めない! まだ優勝できる。2試合……(※思い出したように)俺のせいだ!」
▼棚橋「(※英語で)いやいや! 前回は俺のせいだった。おあいこだよ」
▼ファンタズモ「俺は疲れないし、諦めない。『WORLD TAG LEAGUE』やり抜くぞ」
▼棚橋「(※カメラに向かって英語で)やり抜くぞ」

