
2024年5月、彩の国シェイクスピア・シリーズ2nd及び舞台『ハムレット』の製作発表に登壇した際の北香那さん(オフィーリア役)
【画像】え…っ! 「めっちゃ美人」「クールビューティーって感じ」 コチラが『ばけばけ』リヨのモデル(県知事の長女)のお写真です
英語が話せるけど失恋してしまうリヨ
2025年後期のNHK連続テレビ小説『ばけばけ』は『知られぬ日本の面影』『怪談』などの名作文学を残した小泉八雲(パトリック・ラフカディオ・ハーン)さんと、彼を支え、さまざまな怪談を語った妻の小泉セツさんがモデルの物語です。
第9週では主人公「松野トキ(演:高石あかり)」の未来の夫「レフカダ・ヘブン(トミー・バストウ)」に想いを寄せる、島根県知事「江藤安宗(演:佐野史郎)」の娘「江藤リヨ(演:北香那)」が登場しました。
東京の女学校で学んで英語が堪能なリヨは、ヘブンに「ウグイス(実際はメジロだった)」を贈り、江藤家に彼を招いた際は自分で西洋料理を作って振舞っています。リヨはトキの「ライバル」として現れましたが、今後ヘブンとトキが結婚することは確定しているので、どこかのタイミングでリヨは失恋してしまうのでしょう。
リヨのモデルに当たる人物は、島根県知事・籠手田安定さん(江藤知事のモデル)の長女、籠手田よし子さんです。彼女に関する資料は少ないですが、ラフカディオ・ハーンさんとの交流が語られています。
ハーンさんが務めた松江の尋常中学校の教頭・西田千太郎さん(吉沢亮さん演じる「錦織友一」のモデル)は、1890年の9月27日の日記に、ハーンさんと一緒に籠手田知事の自宅に行き、よし子さんの琴の演奏や芸者の唄や踊りを見て楽しんだことが語られていました。
また、翌1891年の1月18日には、例年にないほどの厳冬により気管支炎になってしまったハーンさんのもとに、よし子さんからお見舞いの手紙と鳥かごに入れたウグイスが届いたそうです。ハーンさんは翌日に、西田さんへの書簡で「送り主に感謝するためにどういったらよいか、また何をしたらよいかわかりません。これは本当に親切なことでお礼のことばもありません」と綴っていました。よし子さんが送った手紙や、鳥かごは松江の小泉八雲記念館で保存されています。
ハーンさんの代表作『知られぬ日本の面影』の「神々の国の首都」という項にもウグイスの話題があり、ハーンさんは「わが家の可愛い愛鳥は、しばらく床に伏していた一外国人教師の無聊を慰めようと、出雲の知事の麗しき令嬢が気遣って贈ってくれた贈り物であった」と書いていました。
また、西田さんの日記には、1891年2月18日によし子さんの招待でハーンさんとともにまた知事の家に行き、酒や料理を楽しんだことも語られています。よし子さんがハーンさんを好きだったのかは分かりませんが、良好な関係を築いていたようです。
トキのモデル・小泉セツさんがハーンさん宅で女中として働き始めたのは1891年2月頃で、よし子さんはセツさんよりも早くハーンさんと出会って親交を結んでいました。セツさんとよし子さんが当時出会っていたのかは不明です。
『ばけばけ』ではリヨがヘブンと結ばれないことが確定しているため、視聴者から彼女に同情する声も出ています。優秀で自立した性格のリヨは、今後どのような人生を歩んでいくのか、今後に注目です。
※高石あかりさんの「高」は正式には「はしごだか」
