
水上恒司が主演を務める映画「火喰鳥を、喰う」の大ヒット祈願イベントが9月23日に都内にて開催され、水上の他、共演の山下美月、宮舘涼太(Snow Man)が登壇。身の回りで起こった怪異現象や、映画のテーマにちなんだ“思念”のこもった私物を紹介した。また、秋分の日にちなみ、“火喰鳥”を模したおはぎを食べて大ヒット祈願を行った。
■死者の日記をきっかけにして怪異と事件が巻き起こる“先読み不能”のミステリー
同作は、「第40回横溝正史ミステリ&ホラー大賞」で大賞を受賞した、原浩による同名作の実写映画。信州で暮らす若い夫婦・久喜雄司(水上)と夕里子(山下)の元に、戦死した先祖・久喜貞市の日記が届く。最後のページにつづられていたのは「ヒクイドリ、クイタイ」の文字。
その日以来、幸せな夫婦の周辺で不可解な出来事が起こり始める。超常現象専門家・北斗総一郎(宮舘)を加え真相を探るが、やがて、その先に驚がくの世界が現れる。
■“舘様節”さく裂「面白い風にしゃべってるだけだから!」
朝からそろって生放送番組に出演していた3人は、和やかな雰囲気で登場。劇中ではシリアスなシーンも多いというが、水上は「間の時間では、芝居のことではないことを話したりしていました」と振り返る。
具体的な内容を問われると、宮舘は「しりとりしたり」と回答。内容の薄さに「全然面白くないですね(笑)」と自虐する水上だったが、宮舘は「いいんだよ別に。面白くない話を面白い風にしゃべってるだけだから!」と“舘様節”で笑わせた。
身の回りで起こった怪異現象を明かす場面では、山下が「家の電化製品がめちゃくちゃ壊れる」と告白。「エアコンも2台壊れて、お風呂場の埋め込み式の電気が付かなくなったり、ルンバが動かなくなったり、本当にやばいやつです」と話し、報道陣を驚かせた。
宮舘は「思ったことが現実で起こる」と話し出し、「例えば、何々食べたいなと思っていたら、次の日とかにそれが差し入れであったり」とコメント。水上は「それ根回ししてるんじゃ?」とツッコミを入れ、山下も「顔に出ちゃってるんじゃないですか?」といぶかしがり、なぜか宮舘にだけ厳しい2人の様子に笑いが起きていた。
その後も3人は、「お風呂に入っていて、気付くとどこまで洗ったか記憶が消えてシャンプーを繰り返している」「金縛りにあい、腕を引っ張られて起きたら布団から離れた仏壇の近くに立っていた」「信号待ちをしていたら目の前の犬の体が透けて奥の建物が見えていた」など、SNSに寄せられた怪異現象について“怪異かどうか”をジャッジしていった。

■水上恒司を支えた大切なボールペン
さらに、それぞれの“思念”がこもったプライベートの品を披露する場面も。水上は「大変な時期を乗り切ったボールペン」を紹介し、「大変な時期に、大変なことをしないといけないときに買ったボールペンです。そこからずっとこれで文字を書いているんですよ。失くしたこともあったんですけど、必ず自分の手元に返ってくる」と語り、運命的な何かを感じさせた。
山下は、かわいらしい水色のタオルを掲げ、「ここによく見たら刺繍で“美月”って入っているんですよ。私が小さいときにお母さんが刺繍を入れてくれたタオルをずっと持っていて。自分が小さい頃に、ワッペンを縫い付けてくれたりとか、名前を入れてくれたものって、意外と取っておかなかった気がするなと思って、今になってすごく後悔するんです。唯一手元に残っている思い出の品がこちらのタオルです」と、心温まるエピソードを披露した。
宮舘は、上質なワニ皮の台本カバーを持ち出し、「この映画のときも台本を入れて持ち歩いていたんですけど、お二人ともこの台本カバーをきっかけにお話をするようになった」と振り返り、「僕はこれと共に歩いていこう、お仕事させていただこうと決めて。変な話、ボロボロにしたい。もっと味を出したい」と強い思いを明かした。
さらに3人は、大ヒットを祈願して秋分の日にちなんだ火喰鳥型のおはぎを実食。山下は胴体部分のおはぎではなく頭の部分を選び、くちばしから大胆にかじりついて会場を沸かせた。

最後に、水上は「考察系の作品がありふれている中で、今回は”先読み不能ミステリー”というところを押し出した作品になっています。そういった面でも新しい映画になっていると思います。この作品に世の中がどんな反応を示してくれるのかをすごく楽しみにしています」と呼び掛け、イベントは終了した。
映画「火喰鳥を、喰う」は、10月3日(金)より全国公開。

