大相撲秋場所は、大の里と角界を支える豊昇龍が初日から9連勝。大の里も8勝1敗と好調だが、もうひとり、外せない力士がいる。元大関・正代である。2020年の秋場所に13勝2敗で優勝し、場所後に大関に昇進したが、2年後に陥落。最近は幕内下位が続く。だが今場所は9日目まで8勝1敗と好調だ。
相撲ライターが言う。
「9日目は6勝2敗と元気な翔猿を押し出しで破った。やや硬くなり、立ち合いで懐に入られると、右腕を手繰って体勢を立て直しました。相撲巧者の翔猿を圧倒しましたね」
前頭11枚目の正代は後半戦まで大関、横綱とは対戦しない。先場所、幕尻の琴勝峰の優勝を見ても分かるように、今の土俵は誰が優勝しても不思議ではないくらい荒れている。優勝経験がある正代には、またとないチャンスだ。
先の相撲ライターも後押しする。
「35歳の高安の大関復帰がまともに取り沙汰されている昨今、健康に何の不安もない正代が大関に再チャレンジしても、なんら不思議はありません。40歳の玉鷲が幕内上位で活躍する現代の相撲界にあって、大いに推奨すべきことです」
となれば、33歳の正代が優勝する可能性は十分にある、ということか。
(蓮見茂)

