いまは亡き父がカメラに収めた、幼い自分と若き日の母……。大人になった娘が改めてその写真を眺め、「奇跡」のように切り取られた自分たちの姿をThreadsに投稿したところ、父親の果てしない“愛”を感じる1枚だとユーザーのあいだに温かな感動が広がっています。
在りし日の父が撮った、母娘の姿
投稿者はThreadsユーザーで、世界遺産ライターのヨーコ(@yoko_h22)さん。現在54歳のヨーコさんは今回、50年以上前に「妙にいいカメラを持っていた」亡父が撮影した母娘写真を公開しました。
「他界した父は、私からするとセンスのかけらもない人だった。なのだけど、私が2歳になる前に父が撮ってくれたこの写真。52年前のスナップ写真なのですっかり色あせてるけど」とヨーコさんは、写真に関してアマチュアだった在りし日のお父さんが、妻と幼い娘を撮った1枚だったと説明します。
続けて、「52年前のスナップ写真なのですっかり色あせてるけど。私を見つめる右隣の母の輪郭や赤い口紅、つばの広い白帽子、私と母の身につけてるものの対照的な色彩……この瞬間を切り取った父のセンスはどうしたことかと思う」と、自身が写真から感じ取ったことを率直につづるヨーコさん。たしかにヨーコさんの言葉通り、カメラに目を向ける娘とその娘を見つめる母、そしてその2人を見つめる父の慈しみがにじみ出てくるような1枚です。
構図や赤と白の完璧なコントラストが偶然によるものだったとすれば、これはたしかに奇跡のような写真。母の表情が見えないことでむしろ唇が多くを語っているように、この瞬間を切り取った父の姿が見えないことで、その愛情の深さが胸に迫るようです。
「CMに出てきそう」「これは愛情フィルター」と反響
この投稿には、「キセキの一枚」「愛、ですわね」「お父様の見つめる全ての愛しいが反映されたのか」「お父様にしか撮れない表情」「これは愛情フィルター」「カメラで撮る事がすでに愛ですよ」「これ最高の1枚」「愛のなせる技ですね」「昔のフジカラーとかのCMに出てきそう」「センス抜群だったのでは?」など、写真から父の愛情をひしひしと感じるといった声が多数寄せられました。
この投稿へ多くの反響が寄せられたのちヨーコさんは「父も喜んでるはず、、といいたいところなのですが、絵に描いたような『肥後もっこす』で、むっつりしてる人だったもので」「どんな顔でこの賞賛を聞いていることやらw 」とお父さんの反応を想像。でも、自分が撮った最愛の2人の写真が多くの人に称賛されるなんて、きっと嬉しいはず、とやっぱり考えてしまいますよね。
画像提供:ヨーコ(@yoko_h22)さん

