秋葉原の夜を彩るコンカフェ。メイドカフェから派生し、独自の進化を遂げたこの業態は、今や秋葉原のカルチャーを語る上で欠かせない存在となっている。しかし、過当競争は激化の一途。そんな街で、激戦を勝ち抜き「週刊実話コラボガールズ優勝」を果たした一人の女性がいる。その名は雪紫乃ななか(ゆきしの ななか)さんだ。
週刊実話コラボガールズで優勝を果たした彼女が、今回、街ブラで見つけた「Emons cafe&マーケット」で絶品のオムライスを堪能しながら、仕事への本音、そして男性客の胃袋を掴む「裏の顔」を見せてくれた! 彼女の口から語られたのは、現場の過酷さとファンを絶対的な味方につけるための“秘密の戦略”だった――。
「とろとろより…厚みが勝負!」ななかを唸らせた秋葉原オムライスの味
目の前に運ばれてきたのは、ななかさんの大好物である“オムライス”。黄金色の卵がデミグラスソースの海に浮かぶその姿に、彼女は目を輝かせた。
「これ、本当に美味しいです! メニュー写真で見るよりずっと豪華。卵はトロトロというより、ふわふわで厚みがあるタイプなのが最高なんです。中のケチャップライスがしっとりしていて、ソースと絡むとたまらない…」
ななかさんにとってオムライスは、ただの好物ではない。その原点は、高校2年生の時の“思い出の味”にあるという。体が弱かった母親に代わって友達が作ってくれたことが、彼女がオムライスを大好きなになったきっかけだった。今では自分でも作るが、ケチャップライスに玉ねぎとウィンナーを入れる、シンプルなレシピが好みだという。
食へのこだわりと愛情深い彼女の舌が認めた一皿。このオムライスを食べる時間こそ、多忙な日々を送るななかさんが、「素の自分」に戻れる数少ない瞬間なのである。
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客が来ない日は「病む」…コンカフェ業界の“厳しい現実”とモチベーション
ただし、話を聞き始めると、絶品オムライスで心が満たされたはずのななかさんの表情が一瞬にして曇る。彼女が語るコンカフェ業界の現実は、想像以上に厳しいものだったからだ。
「基本的にレギュラーメンバーは5人いるんですけど、客足がない日は本当に『病んで』辞めちゃう子がすごく多いんです。早期に辞めていく子を見てきました。私はレギュラーで一番長く在籍していますけど、この業界は本当にサバイバルです」
コンカフェでは、ゲスト出勤のキャスト(イベント期間だけ出勤するインフルエンサーなど)に客が集中しがちだが、毎日出勤するレギュラーメンバーは、客足が少ない日にはモチベーションを保つのが難しいらしい。
そんな過酷な現場でも彼女が長く第一線で活躍し続けられたのは、店に独自の「ポイントシール」制度あったからだという。
「来店回数などに応じてもらえるシールで、これが溜まると企業さんとのコラボレーションの仕事がもらえる仕組みです。特に週刊実話さんとのタイアップなど、メディアに出るチャンスがある。他のコンカフェにはないこの制度が、『もっと有名になりたい』って気持ちを維持できる原動力なんです」
表舞台の仕事に繋がる可能性こそが、雪紫乃ななかさんがこの激戦区を生き抜くための、最も現実的で強力な“生存戦略”というわけだ。
