加齢だけが原因? 老け髪・白髪になる原因
■体の内側のケアと頭皮のケアが大事老け髪や白髪になる原因は年齢だけではありません。
「白髪や薄毛など、髪のお悩みは、体の内側と外的な要因の両方の問題が関わっています。予防するためには、まず体の代謝を促し、同時に髪の土壌となる頭皮の環境を整えることが大切。また頻繁すぎるヘアカラーにもご注意を」
髪を育むには、食事、運動、睡眠など生活習慣も大切。健康の土台は美髪に不可欠です。
■遺伝
遺伝はあるけれどそれ以上にケアが大事

白髪や薄毛は遺伝的な影響が少なからずあります。現在は食生活や環境はもちろん、髪の健康を考えたヘアケア製品も進化。遺伝的要素があってもお手入れ次第で解決できる可能性が。
■環境(紫外線)
分け目に白髪が多い一因は紫外線。一年中、対策が必須
分け目に白髪が多いのは、紫外線の影響が考えられます。紫外線が当たると老化の原因といわれる活性酸素によって酸化が起こり、毛根にダメージを与えます。帽子や日傘、UVケアなどで一年中紫外線対策を忘れずに。
■ホルモンの変化
髪の成長期やハリ・ツヤを保つホルモンは30代後半から減少する
髪の成長期の維持に関わる女性ホルモン・プロゲステロンや髪のハリ・ツヤを保つエストロゲンは30代後半から40代前半にかけて減り始めます。その女性ホルモンの変化によって髪の悩みが増えるのです。
■食事
髪の主成分・たんぱく質と血流をサポートする鉄分、亜鉛が欠かせない
栄養不足では毛根に栄養が行き届かず、いい髪は生えてきません。髪はたんぱく質が主成分ですから肉や魚、大豆など食事で充分にたんぱく質をとること。また、血液の材料である鉄分や細胞分裂に不可欠な亜鉛を含む食材も積極的に。
【髪に必要な栄養素】
たんぱく質(アミノ酸)
→髪を作る材料になる
鉄分(ヘム鉄)
→血流アップを助ける
亜鉛
→細胞分裂を促す

■運動
運動不足が血流を停滞させて毛根まで血液が巡らない

本気のラジオ体操でもOK
毛根へと続く毛細血管まで血流を巡らせることが健康な髪の条件。そのため運動不足は血流を停滞させる原因の一つ。激しい運動ではなくても、ラジオ体操程度の運動を毎日の習慣に。
■ストレス
ストレスホルモンの分泌で血流が悪化して髪にも悪影響
慢性的にストレスがかかると、ストレスホルモンの一つ、コルチゾールが過剰に分泌されて血液やリンパの巡りにも影響し、冷えにもつながります。ストレスを感じたら深呼吸から始めましょう。
■睡眠
睡眠不足で成長ホルモンが抑制され健康な髪の成長を妨げる
睡眠不足は髪の成長を促す成長ホルモンの分泌が抑制され、健康な髪の発育にも影響します。また、活動中に優位になる交感神経が働き続けて血流が悪化。髪のためにも充分な睡眠を。
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年齢や遺伝のせいにして、諦めがちな白髪や老け髪。紫外線対策や生活習慣などに目を向けて美髪を目指しましょう!
イラスト/山中玲奈 編集協力/山本美和
文=徳永陽子

