2025年シーズンはHAZAMA ANDO Triple Tree Racingからスーパーフォーミュラに参戦したJuju。急遽立ち上げた新規チームでの戦いとなったこともあり、参戦2年目も無得点と厳しいシーズンとなったが、それでも昨年には見られなかったようなパフォーマンスを端々で見せ、成長の跡を感じさせた。
7月の第6戦富士では、予選Q1でトップと0.7秒落ちのタイムをマークしてライバル2人を上回った。このタイムは最終コーナーでのトラックリミット違反により抹消されてしまったが、最終コーナーで4輪脱輪をしたことで大幅にタイムを稼いだわけではないと見られており、本人も「Q2が見えてきた」と自信をのぞかせていた。
一方、鈴鹿での最終ラウンドでは予選で大きく苦戦したものの、決勝レースでは見せ場も作った。スプリントレースとなった第10戦では、1周目のバックストレートでオーバーテイクシステム(OTS)を使いながらオリバー・ラスムッセン(ITOCHU ENEX WECARS TEAM IMPUL)に並びかけると、130Rでアウトから豪快なオーバーテイク。その後8周目のシケインで抜き返されてはしまったが、決して防戦一方では終わらないという意気込みを感じさせた。
この130Rでのオーバーテイクについて尋ねると「可夢偉さんに勉強させてもらいました」とのこと。Jujuは前日に行なわれた第11戦の決勝レースで小林可夢偉(Kids com Team KCMG)に130Rで交わされていたが、その時の経験が活きたという。
このふたり、昨年の鈴鹿ラウンドでも激しいバトルを展開しており、当時はJujuが小林を「尊敬していたが、明日からは同じ目では見れない」と公然と批判するなど一悶着あったが、今回に関しては「可夢偉さんとは鈴鹿でご縁があるのかなと思います(笑)」と笑顔を見せ、元F1ドライバーである小林へのリスペクトを口にするなど、遺恨は残していない様子だった。
「昨日可夢偉さんにあそこ(130R)で抜かれたので、勉強させてもらいました」
「元F1ドライバーの方と一緒に走れて、レースの駆け引きの部分でも勉強になっています。昨日のレースでは『さすがだな』という抜き方をされたので、今日はそれを自分のものにできたかなと。昨日勉強させていただいただとを今日のレースに活かせたと思います」
2024年にTGM Grand Prixでスーパーフォーミュラデビューを果たした後、シートを失い、父・野田英樹氏が率いる新チームで再出発を図ったJuju。野田親子は常々、スーパーフォーミュラには3年計画で参戦する意向であることを明かしているが、来季はその3年目となる。
Jujuは来季についてはまだハッキリとは決まっていないとしつつも、さらに強くなって来年もこの舞台に帰って来たいとコメントした。目標とするのは、Q2進出とポイント獲得だ。
「シーズン始まる前から、この1年はQ1を突破することとポイントを獲得することを目標にしていて、それが少し見えた時もありました。今回の鈴鹿は最初の方で思った以上に苦戦してしまったのが痛かったですね」
「その中でも成長を感じられている部分もあります。今回のレースは結果としては悔しいものになりましたが、今までできなかったようなバトル、オーバーテイクができるようになってきたので、内容としては良いレースができていたと思います」
「まだハッキリとは決まっていませんが、もちろん私もチームもこの1年たくさん学んだことがありますし、目標を達成できなかったという悔しさがあります」
「今年1年やってきたことを最も活かせるのがこの場所だと思います。まだ課題もたくさんありますが、また来年もできるのであれば強くなって帰ってきたいです」

