庶民の味方『マルちゃん焼そば』から2025年11月1日、期間限定で『緑のたぬき味』が発売された。月に最低でも5回は『緑のたぬき』を食べる緑のたぬきツウとして、コレは確実に押さえておく必要がある。価格はヨーカドーで税込246円(3食入り)。
「緑のたぬき天そばの味を再現しました」とパッケージに書かれているのだが、言うまでもなく緑のたぬきは「そば」であり、焼そばとは全く別モノ。またインスタントと生麺の違いもある。そもそも再現なんて物理的に可能なのだろうか? 結論から言うと……
これは近年量産されがちな再現系商品の中でも、稀にみる完成度の高さだった。少なくとも緑のたぬき好きは、悪いこと言わないから絶対食べたほうがよい。
・きつねもいるよ!
なお『マルちゃん焼そば 赤いきつね味』も発売中である。
赤いきつねに関しては造詣が浅いため、今回はノータッチで。きつね派の方は試してみてください。
普通のマルちゃん焼そばと同様、中身は蒸した麺と粉末ソースのみ。
「緑のたぬき天そばの麺・スープ・具材は使用しておりません」と記載されている。 “緑のたぬきを再現した別のもの” という理解でよさそう。
粉末ソースの袋を開けると、魚粉のような強いダシの香りが漂った。ソース焼そばでないことは一目瞭然だが、だからといって、この段階で「緑のたぬきですね」とはならない感じ。
肉と野菜を炒めて麺をほぐし、粉末ソースを混ぜればできあがり。果たしてナンボのもんなのでしょう? いただきま〜す。
うますぎて絶句。
・リスペクトの向こう側
このテの再現系商品を割と買うほうなのだが、いつも一口食べてまず考えるのは「どのくらいの再現度なのか?」という点だ。
が! 『マルちゃん焼そば 緑のたぬき味』は、再現商品であることを瞬時にして忘れたほど、焼そばとしての完成度が高い。数々の再現グルメをジャッジしてきたけど、このような経験は初めてである。あまりにウマい。ウマすぎワロタ。
この味を言葉にすると “和風ダシのきいた塩焼きそば” みたいな感じになるかと思うのだが、しかし既存の言葉で表現するのが口惜しいほど、本当によくできている。とにかくダシの風味と「うまみ」がすごい。期間限定商品なのがもったいなさすぎる。
一応お伝えしておくと “緑のたぬきっぽさ” は「言われてみればそうかも?」程度だった。しかしながら、ここまでウマいと「っぽさ」とか心底どうでもいい。リスペクトの向こう側にある圧倒的オリジナリティを見た……!
