しかし、プロテインを摂取する際は、方法を誤ると体重増加につながる可能性もあるので、正しい知識が必要です。
そこで、今回はプロテインの効果的な摂取方法について、あんしん漢方薬剤師の山形ゆかりさんに教えていただきます。
そもそもダイエットプロテインってなに?

プロテイン(protein)は日本語で「たんぱく質」です。
一般的にプロテインとは、減量やからだづくりを目的に「たんぱく質を補うためのプロテイン製品」を指すことが多く、牛乳由来のホエイやカゼイン、大豆由来のソイなどの種類があります。
たんぱく質は満腹感を高め、筋肉を保つことで基礎代謝の維持に貢献し、結果的に体脂肪の減少に役立つと考えられています。
これにより、単なるカロリー制限よりも筋肉を残しながら痩せやすくなる効果が期待できるのです。
ダイエットプロテインを効果的に使う2つのルール

ダイエットにプロテインを取り入れる場合、ただ摂取すればいいというわけではありません。
むやみに摂取するとダイエットの妨げになる可能性もあるので、正しい利用方法を知っておきましょう。
食事とのバランスを考えて摂る
プロテインは「魔法の薬」ではありません。摂取タイミング(食事の代替、食間の間食、運動後など)や総カロリー管理が大切です。
食事の一食を完全に置き換える場合は、ビタミン・ミネラルや食物繊維が不足しないよう注意しましょう。
また、運動と併用すると筋肉維持・増強の効果が高まり、リバウンドしにくいからだづくりにつながります。
推奨されるたんぱく質摂取量は年齢・活動量などで変わりますが、成人女性で約50g/1日といわれています。
(※3) 日常的に運動習慣のある人や、筋力をアップさせたい場合はこれよりも多く摂取することもありますが、今まであまりたんぱく質の摂取量を気にしたことがないといった人は、まずは50gを基準にするのがいいでしょう。
成分をチェック
プロテインを摂取する=痩せるというわけではありません。プロテインはあくまでも「たんぱく質摂取補助製品」であり、カロリーもあるので摂りすぎには注意が必要です。
そのため、成分表示を必ず確認しましょう。
とくに見るべきは「たんぱく質量(1回あたり何gか)」「糖質・人工甘味料の量(「低糖」でも糖類が多い商品あり)」「ビタミン・ミネラルの補完状況(置き換えにするなら重要)」「原料(乳由来アレルギーやビーガン対応など)」です。
この内容によって、摂取頻度や他の栄養素との組み合わせを考える必要があります。
