来年1月11日に初日を迎える大相撲初場所(両国国技館)の番付編成会議と臨時理事会を日本相撲協会が開催し、安青錦の大関昇進を決定。ウクライナ出身初の大関が誕生するし、無事に伝達式が行われた。
元関脇・貴闘力は自身のYouTubeチャンネル「貴闘力部屋」で「ガチンコが相撲を面白くする」を信念に、先の九州場所を大いに盛り上げた一番の功労者に言及した。
「幕内でこんなに八百長がない、相撲協会の歴史の中で今がいちばん、八百長がないんじゃないの。それの第一功労者は、モンゴル人でありながら『俺は八百長はもうやらない』って宣言してから優勝できてないけど」
どうやら安青錦ではなく、横綱・豊昇龍のことを指しているようだ。
貴闘力が続ける。
「相撲を面白くしてる第一の原因かなと思うけどね、豊昇龍が真面目に相撲を取っていることが。『叔父さんとは違うんだ』っていう気持ちが強くなってるから」
豊昇龍の叔父は、言わずと知れた第68代横綱・朝青龍。幕内最高優勝25回を誇る名横綱のひとりだ。
九州場所の千秋楽、ともに12勝3敗で並んだ優勝決定戦で、豊昇龍を送り投げで破り、優勝を決めたのは安青錦。これで豊昇龍は、安青錦に4戦全敗となった。
「豊昇龍は安青錦に4連敗して、苦手意識というよりも、自分が情けなかったんじゃないかな。情けなかったと思ったら、何がいちばん大事かっていったら、ぶつかり稽古を人一倍やって、1センチでも2センチでも低く当たれるようにした方がいいよね。体が反り上がってるもんね。ああいう相撲を取っていたら、安青錦に勝てなくなるよね」
横綱昇進後の初優勝を目指して、「第一功労者」の耳に貴闘力の言葉は届くか。
(所ひで/ユーチューブライター)

