11月26日、東北楽天が前タイガースの前田健太との契約合意を発表し、大きな話題となっている。
前田は今年9月、「タイガースとの2年契約が(2025年で)終わったら、日本に帰ることを決めていた」とインタビューで語っており、その成り行きに注目が集まっていた。ファンからは古巣の広島復帰を待望する声が聞こえ、一部では巨人が最有力候補という報道も出たが、同じくメジャーから日本球界に復帰した経験を持つ石井一久GMが口説き落とした形だ。
発表後、ネット上の楽天ファンからは「新天地でも輝いてほしい!」「AAA級の伝説の投手が帰ってくる」とネット上では歓迎のコメントであふれたが、いわゆる「メジャー出戻り組」は過去に何十人といたが、帰国1年目で2ケタ勝利を挙げた投手は、立った4人。加えて、「メジャーでの実働が5年を超えているのは、黒田博樹しかいません。その黒田は最後に所属したヤンキースでの3年で、シーズンのローテーションを守り切り、計38勝を挙げています。いわば、まだまだメジャーで通用するバリバリの状態での日本球界復帰でした」(MLBライター)
一方の前田はタイガース1年目の昨年は、17先発で3勝7敗。今年は中継ぎとして打ち込まれることが多く、中継ぎとして7登板、防御率は7点台後半と、全く振るわなかった。また、長期間メジャーの水に慣れてしまえば、日本からメジャーに行った投手がそうであるように、前田も日本のグラウンドやマウンドの状態、公式球の質への再順応が求められることは必至だろう。
「マリナーズを退団し、巨人と契約した岩隈久志氏は最初の年を、1年前に手術した右肩のリハビリに費やし、翌年も試合出場がないまま、10月にシート打撃登板で右肩を脱臼し引退します。メッツを退団し、ソフトバンク入りした松坂大輔氏も開幕前に離脱、同じ年の8月に右肩手術に踏み切って、その後まともに活躍したシーズンはありません」(前出・MLBライター)
前田に近いメジャー年数、実績の2人だが、いかに偉大なアスリートでも、肉体が否応なしに衰える30代後半から新しい環境に身を投じるのは非常に大きなリスクが伴うのだろう。
「石井GMは、自身が20代のうちに渡米し、3年のメジャー生活を経て、日本復帰後も7年で65勝を挙げています。自分ができたから、という甘い見通しで、複数年契約で獲得したとしたら…」(前出・MLBライター)
不屈の活躍を祈りたい。

