シャルル・ルクレール(フェラーリ)とカルロス・サインツJr.(ウイリアムズ)はアゼルバイジャンGP後、ニース行きのフライトがイタリアに迂回したことから、レンタカーでの旅を余儀なくされた。
アゼルバイジャンGPでサインツJr.がウイリアムズでの初表彰台を獲得した後、彼はフェラーリ時代のチームメイトであるルクレールと共に、ニース行きの飛行機に乗り込んだ。しかし目的地のニースは悪天候で着陸できず、イタリアに迂回することになった。
そこで彼らはバンを借り、ルクレールの友人でありカメラマン兼ビデオグラファーでもあるジョリス・トルーシュとアントワーヌ・トルーシェを伴い、一路モナコを目指すことになった。
「バクーでの厳しい週末の後、これ以上悪くなることはないと思っていたけど……」とルクレールは言いながら、カメラをパンしてトンネルへと続く暗い道路を映した。そして運転中のサインツJr.の方へカメラを向けた。
サインツJr.は「俺たちバンで移動中だぜ!」と叫ぶと、現在地を尋ねられ「イタリアの真ん中だよ」と答えた。
「嵐で迂回させられて、ニースに着陸できず、イタリアの真ん中に降り立ったんだ。バンを借りて、今モナコへ向かってる」
さらにサインツJr.は「2時間のドライブを1時間半でやり遂げるぜ」と冗談を飛ばした。
前述のように表彰台を獲得したサインツJr.にとっては、このエピソードは鉄板の笑い話のひとつになったと言えるかもしれないが、ルクレールにとっては泣きっ面に蜂だと言える。
4年連続ポールポジション獲得と得意としていたバクーだったが、予選Q3でクラッシュ。決勝でも大きく挽回はできず9位に終わったからだ。
「結果はどうあれ、予選の責任は僕にある」とルクレールはレース後にスカイスポーツF1に説明した。
「昨日はQ3でミスを犯し、戦略通りにはいかなかった。今週末はそういう結果になったが、これまでのシーズンは非常に好調だった」
「今週末は良い仕事ができず、Q3でのミスが響いた。あの難しいコンディション下では、前に出てチャンスを掴むべきだった。今日はその代償を払うことになった。基本的にトラフィックに閉じ込められ、どの戦略が最適か賭けに出るような状況だった」
「速いドライバーたちと同じ戦略を取れていればと願うばかりだったけど、残念ながらおそらく苦戦気味のマシンと同じ戦略を選んでしまった。リアム(ローソン/レーシングブルズ)は防御が非常に上手で、ストレートスピードも抜群だった。僕たちの方がペースは上回っていたのに、追い抜くのは不可能だった。つまり、今回は僕たちにとって良い日曜日ではなかったということだ」

