ドジャース・大谷翔平投手がオンラインによるメディア合同取材に応じて、来年3月に開催されるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)について「ずっと出たいな。選ばれたいなと思っていました」と言及。投打の二刀流出場についても「何通りかプランを持っておくべきだと思う」と意欲を匂わせた。
WBCの日本での放送はアメリカ動画配信大手Netflixが独占配信。
「現状、日本のテレビ局では生中継はもちろん、再放送もできません。WBCの独占配信は日本だけ。日米決戦となった前回大会の決勝でも、アメリカではWBC配信による視聴者数は、大学バスケットボールより低かった。それでもNetflixは、総額150億円といわれる日本国内の放映権料を払ってもお釣りがくる、というソロバンを弾いているんです」(運動部記者)
頼みの綱はNHKだ。2022年に行われたサッカーW杯カタール大会で、国際サッカー連盟(FIFA)は日本側に「350億円」の放映権料を提示。これまで五輪などのスポーツ国際大会の高額放映権料については、NHKが60%程度を賄っていたが、この時は90億円までしか出せないとした。
「地上波全体として、フジテレビとテレビ朝日が総額60億円で契約。それでも足りない200億円分をABEMAが契約することになって、地上波+配信でなんとか全試合を放送することができました」(前出・運動部記者)
ところがWBCは、サッカーW杯よりもハードルが高い。というのもNHKはメジャーリーグ機構と、年間100億円近いといわれる放映権料で契約している。大谷の出場試合をほぼ独占で生中継したいためだ。
「NHKはなぜスポーツばかりに高額放映権料を払うのか、というブーイングが起こることにビビッています。もちろん民放キー局は、1試合でもいいから日本戦の中継をしたい。サッカーW杯の時よりもはるかに交渉は進んでいません」(民放キー局ディレクター)
NetflixはWBCに向けて、現状の料金プラン(スタンダート890円、スタンダード1590円、プレミアム2290円)をいつ値上げしてもおかしくない。WBCで大谷の二刀流をタダで見ることなど、風前の灯なのである。
(小田龍司)

