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異色のキャリアで駆け上がるWEiのセンター、キム・ヨハン テコンドーからアイドル、そして俳優と広がり続ける可能性の光

異色のキャリアで駆け上がるWEiのセンター、キム・ヨハン テコンドーからアイドル、そして俳優と広がり続ける可能性の光

「第4次恋愛革命~出会いはエラー:恋はアップデート~」
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男性アイドルグループ「WEi」でセンターを務めるキム・ヨハン。オーディション番組「PRODUCE X 101」を総合1位で通過した容姿・実力ともに折り紙付きのアイドルで、現在は俳優としてさまざまな作品で姿を見る機会が増えた。しかし彼の魅力は、演技力やパフォーマンスという一面的な輝きに留まらない。紆余曲折を歩んできた彼の足跡を振り返り、その輝かしい才能の裏側にある真摯な姿勢、そして俳優としての確かな可能性に迫る。

■周囲を包み込む「太陽」のような人物像

キム・ヨハンが持つ魅力の中心にあるのは、紛れもなく彼の「人柄」だ。オーディション番組出演時から一貫して、彼を見たファンは「明るく、優しく、誰にでも平等に接する」という人物像を抱いている。

また彼が現場にもたらすポジティブなエネルギーは、共演者やスタッフからも高く評価されている。かつて韓国情報誌のインタビューで、「僕は笑い上戸なうえに、よく人を笑わせもするんです」「撮影現場などで何か発言をする際は常に相手を笑わせようと考えながら話しています」と答えていたキム・ヨハン。自分にも相手にも常に笑顔を絶やさせないムードメーカーとしての心意気が、ファンにも透けて見えたのだろう。

別のインタビューでは自身のことを「恥ずかしがり屋でクールな人」と評していたものの、度々ニュースにも取り上げられるキュートな振る舞いも魅力の1つ。毛布に包まってダルマのようになっていた姿や、髪をトップでくくって“ちょんまげ”スタイルを披露したこともある。

飾らない性格はメンバーに対しても同様で、2021年には「一緒の時間が増えれば増えるほど、メンバーたちにますます頼るようになっていると思います」とコメント。一方でWEiの最年少メンバーであるキム・ジュンソがサバイバル番組「BOYS II PLANET」に出演することを相談した際は、「頑張れ。デビューできたらいいことだし、僕は応援するよ」と優しく背中を押したという。メンバーに頼り、頼られる、良好な関係が築けている証拠と言えるだろう。

顔だけのアイドルではなく、人間的魅力を持ち合わせるキム・ヨハン。その根幹には、アイドルを始めたきっかけとなる経験が影響しているのかもしれない。

■異色のキャリアが裏付ける「覚悟」と実績のエピソード

キム・ヨハンはもともとテコンドー選手として活躍しており、現役時代には数々の大会で優勝を飾って特待生として大学に入学するほどの実績を残していた。父から薫陶を受けて真っすぐに邁進していたテコンドーの道。そこからアイドルに転向したきっかけは、怪我で練習ができなかったタイミングでの一念発起だったという。

一見すると衝動的に感じるエピソードだが、そこからの動きには明確な“覚悟”を感じさせる。アイドルとして活動するにあたってキム・ヨハンが応募したのは、オーディション番組「PRODUCE X 101」。彼はわずか3カ月の練習生期間を経て同番組に応募していながら、テコンドーで培った身体能力と持ち前の集中力で急速な成長を遂げた。

そして見事総合1位という成績でデビューを勝ち取ったキム・ヨハン。もちろん他の受験者を蹴落とすような卑怯な真似もなく、舞台裏での卑怯なやり取りも寡聞にして聞こえてこない。単なる才能という言葉では片づけられない、猛烈な積み重ねがあったことは想像に難くないだろう。

また彼の確かな努力が実を結ぶ方向は、アイドルとしてだけではなかった。2020年に韓国で放送された「美しかった私たちへ」で俳優デビューしたキム・ヨハンは、さらに「トキメク☆君との未来図」「TRY~僕たちは奇跡になる~」と出演を重ねていく。

その努力が認められ、「2021 KBS演技大賞」で男性新人賞、ベストカップル賞を受賞。止まらない勢いで活躍の範囲を広げていくキム・ヨハンが次に演じたのは、ドラマ「第4次恋愛革命 ~出会いはエラー:恋はアップデート~」だった。

■「第4次恋愛革命」で証明する俳優としての実力と可能性

そんなキム・ヨハンが出演するドラマで今まさに話題を集めているのは、11月13日からAmazon Primeにて独占配信がスタートした「第4次恋愛革命 ~出会いはエラー:恋はアップデート~」。リアルタイムで更新中のタイトルで、まさに“キム・ヨハンのいま”を映した作品と言える。

ヒロインのチュ・ヨンサンを演じるファン・ボルムビョルは、制作発表会見でキム・ヨハンについて「お互いに成長したことを感じられて、胸が熱くなりました」とコメント。2人は2021年のドラマ「トキメク☆君との未来図」で共演以来、4年越しの再会を果たしたことになる。さらにセリフに追われる疲れを癒やしたのもキム・ヨハンの爽やかな明るさだったと述べており、彼の人柄と演技力が現場に及ぼすポジティブな影響力を物語っていた。

「第4次恋愛革命 ~出会いはエラー:恋はアップデート~」は、突然の学科統合によって「工学科」と「モデル科」が1つになった大学が舞台の青春ラブコメディーだ。キム・ヨハンが演じるカン・ミンハクは「顔“だけ”天才」と言われるインフルエンサーで、チュ・ヨンサンは工学科の超理系女子という水と油のような組み合わせ。

第1話ではアクシデントから顔を合わせた2人だったが、第2話では決定的な事故が起きる。コメディックなやり取りと演出が軽快で、早くも今後の展開が楽しみになる同作。「とにかく顔が良い」キャラとして描かれるカン・ミンハクだが、キム・ヨハンの美貌がとてつもない説得力を持たせてくれるのもまた面白い。

テコンドーで結果を出し、アイドルとして注目を集め、俳優として活躍を続けるキム・ヨハン。しかし「顔“だけ”天才」な天然男というコメディー役は未知数だ。イケメンがシリアスな作品で言葉少なに鋭い眼光を飛ばすのとはワケが違う。コメディータッチのすっとぼけたセリフをわざとらしくなく、ちょっと“抜けた”笑顔を浮かべながら演じられるのか。“オールラウンド”というあだ名に相応しい才能を持つキム・ヨハンにとって、「第4次恋愛革命 ~出会いはエラー:恋はアップデート~」は俳優としての試金石とも言える作品になるだろう。

10月にはWEiとして8thアルバムも発売したばかり。俳優として、アイドルとして、ますます名を轟かせていくだろうキム・ヨハンから、今後も目が離せない。

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