・亀仙人街
彼女の視界に飛び込んできたのは巨大な「亀仙人街」の看板。雑居ビルのような、巨大倉庫のような、異国タウンのような……とにかく正体不明の建物が目の前にそびえたっている。
明らかに怪しい……「東南アジアとインドと日本の商店街を混ぜて爆発させたらこうなりました」みたいなビジュアルだ。入口の時点で “説明を拒否するタイプのショッピングモール” だということが分かる。
砂子間「えー、本日はこちらのショッピングモールを案内します」
御花畑「え、え、え〜〜〜!!!!」
東京の “整理された刺激” とは異なる、濃縮型の “真の刺激” を前にして、彼女は完全にバグってしまったようだ。しかしこれこそが北関東スタイル……ショッピングモールの本当の楽しみ方を教えてやんよ、東京都民さん。
・刺激の塊
Google先生曰く、亀仙人街は茨城県常総市のショッピングモール……らしい。居酒屋、焼肉、タイラーメン、タイマッサージ、カラオケ、スパイス専門店、アジア系スーパー、ネイルサロン、雑貨屋など、ジャンルも国籍も統一感ゼロの店が並んでいる。
一般的なショッピングモールのように整理された動線が一切なく、出会い頭に知らない国が出てくるタイプのサプライズ商店街だ。そんな混沌の中で立ち尽くしていたところ……
