
小日向文世さん(2023年5月30日、時事通信フォト)
【画像】え…っ! 小日向文世さん(勘右衛門)もっと若いと思ってた コチラが「同い年(1954年生まれ)」の若々しすぎる有名人たちです
勘右衛門の恋は実るのか
2025年後期のNHK連続テレビ小説『ばけばけ』は『知られぬ日本の面影』『怪談』などの名作文学を残した小泉八雲(パトリック・ラフカディオ・ハーン)さんと、彼を支え、さまざまな怪談を語った妻の小泉セツさんがモデルの物語です。
第9週では主人公「松野トキ(演:高石あかり)」の養祖父「勘右衛門(演:小日向文世)」が、剣術やスキップを教えている近所の子供たちの祖母「上野タツ(演:朝加真由美)」に惚れ、変化を見せていることが話題になっています。
44話では勘右衛門がタツとの縁があるのか、八重垣神社の恋占いをしている場面が描かれました。トキと一緒にそれを目撃した県知事の娘「江藤リヨ(演:北香那)」は、「さすがにこの歳しゃ、恥ずかしくての」という勘右衛門に対し、「恋をするのに年齢は関係ございません」と言っています。
また、44話では勘右衛門が「おばば(トキの養祖母)」と死に別れてから、何十年も経っていることも明かされました。実際のところ、彼は1890年時点で何歳なのでしょうか。
※ここから先の記事では『ばけばけ』のネタバレにつながる情報に触れています。
勘右衛門のモデルにあたる、小泉セツさんの養祖父・稲垣万右衛門さんは、歴史家・長谷川洋二さんの詳細な評伝『八雲の妻 小泉セツの生涯』によると1819年1月生まれ(稲垣家の代々の墓がある万寿寺の除籍簿参照)です。
1890年の秋頃には、万右衛門さんは71歳になっていました。ちなみに、勘右衛門を演じる小日向文世さんも、1954年1月生まれで現在71歳です。
厚生労働省の「平均余命の年次推移」を見ると、明治24年(1891年)の男性の平均寿命は42.8歳です。勘右衛門が「老いらくの恋」を恥ずかしがるのも、無理はありません。
セツさんとラフカディオ・ハーンさんは1891年8月頃に結婚し、同年11月にハーンさんの転任で熊本に移住する際、養家の稲垣家の家族を一緒に連れていきました。その後、セツさんたちが1894年10月に神戸に移り住む際、万右衛門さんだけは松江に戻っています。
1898年1月に亡くなった万右衛門さんが、松江でひとりでどのように暮らしていたのかは不明です。もしかすると、誰か身の回りの世話をしてくれる人がいたのかもしれません。『ばけばけ』ではこのタイミングで勘右衛門がタツと結ばれ、楽しい晩年を過ごすことになるのでしょうか。
※高石あかりさんの「高」は正式には「はしごだか」
参考書籍:『八雲の妻 小泉セツの生涯』(著:長谷川洋二/潮出版社)
