気づけば今年も残すところ、ひと月と数日。まさに光陰矢の如し、である。
現在X上では、こちらのことわざを強く実感させる「驚きのお菓子」が話題になっているのをご存知だろうか。
■賞味期限見て驚き…今回注目したいのは、Xユーザーのセルゥゥゥゥァァァァァさんが投稿したポスト。
当該のポストにはお菓子「ハイレモン」の箱が写った写真が添えられており、「リフォームしたお客さんとこにカレンダー渡したら、建具の調整を頼まれて直してあげて1分ほどで終わったので、『お代はいりません』って伝えたら、おばあちゃんから『今度孫来た時にあげようとちょっと前に買ってたお菓子あげる。』って言われもらったんやで」と、説明している。
なんとも微笑ましいエピソードだが、箱に書かれた数字に何やら違和感が…。
リフォームしたお客さんとこにカレンダー渡したら建具の調整を頼まれて直してあげて1分ほどで終わったのでお代はいりませんって伝えたらおばあちゃんが『今度孫来た時にあげようとちょっと前に買ってたお菓子あげる。』って言われもらったんやで
賞味期限切れすぎやで… pic.twitter.com/lafzwvbFzR— セルゥゥゥゥァァァァァ (@cellbururu) November 26, 2025
なんと、当該のお菓子の賞味期限は「2013年9月」と表示されていたのだ。ポスト本文は「賞味期限切れすぎやで。もう10年以上孫の顔見てないんやで」というツッコミで締められていた。
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■「これは切ない…」としんみりするユーザー続出
画像提供:セルゥゥゥゥァァァァァさんこちらのエピソードは瞬く間に話題となり、Xユーザーからは「干支が一周してる…」「お孫さん、いま一体いくつなんだろう」「お孫さん、何年来ていないんですかね。おばあちゃんのことを思うと、切ない…」など、驚きの声が多数寄せられていた。
ポスト投稿主・セルゥゥゥゥァァァァァさんは、お菓子をもらったときの様子について「毎年この時期は会社のカレンダー配りをしていて、ついでに建具調整などの不具合を直したり、お仕事を頂いているんやで。おばあさんは70〜80代くらいだと思うんやで」と、振り返る。
また、賞味期限の異変に気付いた際の感想については「懐かしいなぁ…と思いながらパッケージを見て、成分表を見て、賞味期限ってどれくらいあるんだろう、と見て『2年も切れてる』と思い、冷静になってよく見たら12年も切れてたんやで。わいも数年前のことを『ちょっと前』と言うことがあるから、高齢になったら『ちょっと前』が10年前になっちゃうんだな、って思ったんやで」とも語っていた。
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■それにしても公式、ノリノリである衝撃的なエピソードを受け、「ハイレモン」を販売するメーカーもこれに反応。
ずっとお孫さんを想う素敵なおばあちゃんのお気持ち込みで当社のアーカイブに加えさせてください💎
賞味期限内のハイレモンにヨーグレットも加えるのでトレードしませんか📬✨️#アトリオン製菓 https://t.co/34pVKGFDEu pic.twitter.com/hMgLjW5Orr
— 【公式】パチパチパニック💙/アトリオン製菓 (@atrion_seika) November 26, 2025
「アトリオン製菓」X公式アカウントは、引用リポストの形で「ずっとお孫さんを想う素敵なおばあちゃんのお気持ち込みで、当社のアーカイブに加えさせてください」と、ラブコールを送っていた。
画像提供:セルゥゥゥゥァァァァァさんちなみに、当該の「ハイレモン」パッケージには「明治」のロゴが確認できるが、これは当時の販売会社。そのため、こちらに気付いたユーザーからも、時の流れを感じさせる驚きの声が寄せられていた。
祖父母というのは概して、孫が一度でも「おいしい!」と喜んだお菓子を、半永久的に買い続ける習性がある。幼少期によく食べたお菓子が「祖父母との思い出にリンクしている」という人は多いことだろう。
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■執筆者プロフィール秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。
新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。
X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。
(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)