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<青のオーケストラ>「嫌われてでも変わろうとした人なんだなぁ」視聴者の共感を誘った佐久間の後悔と決意

<青のオーケストラ>「嫌われてでも変わろうとした人なんだなぁ」視聴者の共感を誘った佐久間の後悔と決意

アニメ「青のオーケストラ Season2」第8話が放送
アニメ「青のオーケストラ Season2」第8話が放送 / (C)阿久井真/小学館/NHK・NEP・日本アニメーション

元天才ヴァイオリニスト・青野一が、海幕高校オーケストラ部の仲間たちと苦楽を共にし、青春のアンサンブルを奏でるアニメ「青のオーケストラ Season2」(毎週日曜昼5:00-5:25、NHK Eテレ/ABEMA・dアニメストア・ディズニープラス・Hulu・Leminoほかで配信)。その第8話が11月23日に放送された。今話では、コンクール本番を迎えた部員たちの思いが、過去の出来事を交えて描かれた。とりわけ、佐久間優介が“悪役”を演じるきっかけとなった過去の出来事は視聴者の反響を呼んだ。(以降、ネタバレが含まれます)

■佐久間の後悔と決意

ついに迎えたコンクール当日。緊張をにじませる秋音律子(CV.加隈亜衣)を、立花静(CV.Lynn)は「秋音なら大丈夫よ」と励ます。焦りから仲間に当たり散らしてしまい、変われない自分を責める立花を救ったのは、律子との練習中に聴こえてきた佐久間(CV.神谷浩史)のティンパニーの伴奏と、「君は大丈夫だよ」という励ましの言葉だった。

第6話の伏線回収ともなった律子と立花の心温まるシーンに、SNSには「佐久間先輩の『君は大丈夫だよ』の一言にどれだけ立花が救われたか」「自分が佐久間に励まされたように、自信無さそうな秋音を励ましていたところは良かった」「立花さんのツンデレっぷりが本当に可愛いし、前の回でバックボーン見てるから何もないのに泣ける~」など感動の声が寄せられた。

印象的だったのは、その後の佐久間の回想シーンだ。同期の日向が退部した時、経験者が抜けて大丈夫なのかと心配する佐久間に、滝本かよ(CV.渕上舞)と裾野姫子(CV.金澤まい)は涼しい顔で心配しすぎだと返した。中学時代には、自分に代わって立花が管弦楽部の部長となるも、引き継ぎがうまくいかずコンクールで金賞を逃してしまった。佐久間はこれらの後悔を心に刻み付け、これ以上後悔しないために自ら嫌われ役となったのだろう。

そんな佐久間に、視聴者からは「過去の自分を直視して、後悔と至らなかった部分を認め、そして拳を握りしめて嫌われてでも変わろうとした人なんだなぁと」「あえて悪役買って出たのか」「佐久間の遠慮しない物言いは中学時代の立花の一件を反省したがゆえということか」との声も。「自分が大人になって色々経験してきたからかすごく共感できるし憎みきれない」と自身に重ねる視聴者も見られた。
アニメ「青のオーケストラ Season2」第8話が放送
アニメ「青のオーケストラ Season2」第8話が放送 / (C)阿久井真/小学館/NHK・NEP・日本アニメーション


■原田を魅了した羽鳥の柔らかな音

それぞれの思いを胸に、コンクールに臨む海幕高校オーケストラ部の部員たち。その最大のライバルとなるのが、去年の優勝候補だった秋田県立仙丈高等学校だ。仙丈高校オーケストラ部の顧問・柳牡丹(CV.浅野真澄)は、海幕高校の顧問・鮎川広明(CV.小野大輔)に今年は負けないと勝利を宣言。柳の言葉に違わず、仙丈高校は見事な演奏を披露し、会場からは大きな拍手が巻き起こる。

コンクール会場に来ていた海幕高校の3年生は、参加校のレベルの高さに唸らされるが、原田蒼(CV.榎木淳弥)は心配していないと言い切る。数日前、現コンサートマスターの羽鳥葉(CV.浅沼晋太郎)から自分たちを甘やかさないでくれと言われたからだ。

つかみどころのない性格の羽鳥が奏でるヴァイオリンの、軽快で柔らかい音色。原田はその音に感銘を受け、自ら2人で演奏しようと申し出たことを思い出す。初めて描かれる原田と羽鳥のセッションは新鮮で、響き合う音色も2人の心地よさそうな表情も実に美しかった。

久々に顔を揃えた3年生のやり取りと、原田と羽鳥の演奏シーンに、心をときめかせた視聴者も多かったようだ。SNSには「羽鳥くんに怒られシュンとしてる姿も、町井さんと横並びで座ってる光景も全部最高だった」「推しの町井先輩と原田先輩がずっと2人で喋っててとても良かった」「原田先輩と羽鳥先輩の関係性良いな」「羽鳥×原田にときめいてしまった」など、賞賛のコメントが飛び交っていた。

■鮎川の作戦が部員たちの緊張を解く

そして、いよいよ本番直前。鮎川は部員たちに深呼吸させたあと、「お前たちの代はどの代よりも褒める回数が少なかった」「いつまでも人任せなお前たちに失望することもあった」と厳しい言葉を浴びせる。その言葉に部員たちは表情を曇らせるが、それは鮎川の計算だった。本番で緊張しないように、わざとこの場で緊張するように仕向けたのだ。

鮎川の真意を聞かされた部員たちはほっとした表情を見せ、円陣を組んで「一音一会!」の掛け声で気合いを入れ直す。3年生が見守る中、海幕高校は9連覇がかかったステージへ。青野(CV.千葉翔也)の緊張とワクワク感が入り混じった表情が映し出されたところで、今話は幕を閉じた。

本番直前の張り詰めた空気に視聴者も感化されたようで、SNSには「先生が『息吸って~ゆっくり吐いて~』って言ったら、オイラも一緒にやってたよ。あぁぁぁ神様~」「一緒に深呼吸してしまう」とのコメントも。「ここで終わりなの!来週待ち遠しい!」「焦らすな~。来週楽しみだわ」「1週間待てない」など、次回の放送まで待ちきれないとの声も多かった。

緊張感あふれる本番前のシーンから一転、エンディング後には、律子と立花、青野、山田一郎(CV.古川慎)のコミカルなやり取りが描かれた。律子に「バッカナール」の主役の1人・デリラのイメージを聞かれた立花がベリーダンスと答えると、山田はベリーダンスの衣装に身を包んだ律子と立花を妄想。素晴らしい光景に「いいね、ベリーダンス!」と親指を立てる山田と、我関せずと言わんばかりの青野の、絶妙なコントラストにクスリとさせられた。

◆文=帆刈理恵(スタジオエクレア)
アニメ「青のオーケストラ Season2」第8話が放送
アニメ「青のオーケストラ Season2」第8話が放送 / (C)阿久井真/小学館/NHK・NEP・日本アニメーション


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