『ジャイアントドリーム2025』東京・アリーナ立川立飛(2025年9月23日)
世界タッグ選手権試合 ○ザイオン&オデッセイvs真霜拳號&鈴木秀樹×
HAVOCのザイオン&オデッセイが鈴木を真っ向から粉砕し、圧巻の世界タッグ王座奪取。今大会でタッグを結成したばかりの青柳優馬&安齋勇馬が挑戦をアピールし初防衛戦が浮上した。
バカの時代の鈴木&真霜は8・3後楽園大会で宮原健斗&青柳優馬を破り、世界タッグ王座を戴冠。大事な初防衛戦に臨んだ。挑戦者は勢いに乗るHAVOCのザイオン&オデッセイに。鈴木は王道トーナメント1回戦でオデッセイに敗北。真霜不在の記者会見の席でも2人に叩きのめされていたが、試合でもHAVOCの暴走が際立った。
王者組はオデッセイの規格外のパワーに大苦戦。真霜がボディプレスを自爆させて一矢報いたものの、鈴木の脇腹へのエルボーも効果は薄く、HAVOCコンビに先制を許した。ならばと鈴木はスキを突いてのスリーパーで絞め落としたものの、しばらくして意識を取り戻したオデッセイは激怒。場外戦に持ち込むと、ザイオンとともに鈴木を一方的に暴行する。
大ダメージを負った鈴木に代わって真霜が孤軍奮闘。オデッセイをショルダーアームブリーカーで足止めすると、ザイオンとの同士討ちを誘う。オデッセイのベアハッグに捕まっても、なりふり構わず噛みついて脱出。指も極める腕固めに捕らえた。体力を回復させた鈴木も続き、ザイオンをコブラツイストで絞め上げる。
しかし、HAVOCコンビのパワーは衰えるどころか、さらに勢いを増す。ザイオンは鈴木を抱え上げると、そのままぶん回して真霜を返り討ち。鈴木にデスバレーボムを決めると、オデッセイとバックドロップ&ネックブリーカードロップを繰り出した。
粘る鈴木は連係を同士討ちで切り返すと、真霜が加勢し、オデッセイにサンドイッチ延髄斬りをズバリ。戦線離脱に追い込み、初めてチャンスを掴む。ニーリフトとエルボーのサンドイッチ攻撃をオデッセイに連発。鈴木は雪崩式ダブルアームスープレックスで勝負に出る。
オデッセイがギリギリでカットイン。両腕ラリアットで王者組を叩きのめして活路を開くと、ザイオンは鈴木とエルボー合戦で火花を散らす。9・15後楽園大会では鈴木との打撃戦に屈したザイオンだったが、今宵は大歓声を背に受けて躍動。ジャンピングエルボーで競り勝つと、オデッセイがジャーニーズエンド(旋回式スクラップバスター)で援護射撃だ。すかさずザイオンが長距離ダイビングヘッドバットでダメ押し。鈴木から3カウントを奪った。
ザイオン&オデッセイが圧巻の勝利で世界タッグ王座奪取。鈴木&真霜は一度も防衛できずにタイトルから陥落した。HAVOCコンビは雄叫びを上げて喜びを爆発させる。
その前に現れたのが第4試合でタッグを結成したばかりの青柳&安齋だ。2人はHAVOCコンビと握手を交わすと、ザイオン&オデッセイがベルトを掲げて勝ち誇り、両チームのタイトルマッチが急浮上した。
今年の世界最強タッグ決定リーグ戦は11・25後楽園大会で開幕するだけに、まだしばらく時間はある。圧巻のベルト奪取を果たしたザイオン&オデッセイは、リーグ戦前に返り討ちにする構えだ。
【試合後のザイオン&オデッセイ】
▼オデッセイ「チャンピオンがここにいるぞ! チャンピオンがここにいるぞ!」
▼ザイオン「俺たちがHAVOCだ!」
▼オデッセイ「言えるのはHAVOCの時代がここから始まるということだ」
▼ザイオン「芦野ここに来い。3人で叫ぼう」
▼3人「We are HAVOC!」
▼オデッセイ「次は芦野だ」
【試合後の鈴木&真霜】
▼真霜「いや、負けちゃいましたね」
▼鈴木「完全な負けですね。気持ちいいっすよね。完全に負けたから」
▼真霜「ぶっ飛ばされた感じですもんね」
▼鈴木「今、たぶんちょっとハイなんですよ。負けたハイ」
▼真霜「ちょっとわかります」
▼鈴木「これ解散だ、これ」
※鈴木が去っていくと
▼真霜「えっ? 次、最強タッグ発表されてますよ? ええっ?」
【青柳&安齋の話】
▼青柳「さすがにチャンピオンチームもわかったと思いますよ。あんまり英語喋れないんで、バカにされたら恥ずかしいんでやめておきましたけど。まあ、万国共通でしょう。俺たちが世界タッグ狙います。最強タッグ前に世界タッグを獲ってね」
▼安齋「はい」
▼青柳「世界タッグのチャンピオンとして最強タッグ出よう」
▼安齋「はい」
▼青柳「いこう」
▼安齋「よろしくお願いします」
▼青柳「よし」

