深刻な少子化の中、プリキュア好調の3つの要因
プリキュアのメインターゲットはもちろん「子ども」なのですが、その子どもの数は年々減少し続け、少子化は深刻さを増しています。
特にコロナ禍以降は加速して少子化が進む傾向にあり、2024年度の出生数はついに70万人を割り込みました。
そんな少子化が進む中で、なぜ「プリキュア」はこれほどの好調となっているのでしょうか。
その背景には3つの要因が挙げられます。
1つ目は「ターゲット層の拡大戦略」、2つ目は「アニメ本編と商品プロモーションの一体化」、3つ目は「プリキュアブランドの拡張」です。
ターゲット層の拡大戦略
プリキュア好調の要因の一つに、今のプリキュアシリーズが「幅広い世代に対応していること」があると思われます。
まず「子ども層」については従来のターゲットの未就学児だけではなく、キッズコスメ「PrettyHolic」の展開などで、少し上の小学生女子も取り込むなど、幅広い子ども層への訴求が成功しているようです。
また、2023年の「プリキュア20周年」以降、プリキュアは「大人向け」の展開を公式に宣言し、従来の「子ども層」だけでは市場が縮小する中、大人層を積極的に取り込む戦略が本格化しました。
そしてそれらの戦略がこの2年間で確実に芽を出し、大きな売り上げへとつながっているのです。
現在放送中の「キミとアイドルプリキュア♪」は、シリーズとして初めて「アイドル」を前面に押し出しました。玩具はもちろん「推し活グッズ」も多数発売され、イベントやライブとの相性も良くファン層が広がり続けています。
メインターゲットである子どもたちはもちろん、かつてプリキュアを視聴していた10~20代の女性層も巻き込む結果として売上全体を押し上げているようです。
事実、2025年10月に横浜で開催されたライブイベント「キミとアイドルプリキュアLIVE2025 You&I=We're IDOL PRECURE」は大人の観客の内、半数以上が女性を占めていて、それぞれ推しのグッズを身につけてライブに参戦し大きな盛り上がりをみせました。
もちろんメインターゲットは子どもたちなのですが、「アイドル×プリキュア」という新路線は、想定以上に市場の支持を得ているようです。
さらに、大人向けの市場「オトナプリキュア」関連もテレビ放送が終わった後も安定したグッズ展開、イベント展開によりプリキュアの大人向け市場を盛り上げました。

