
“生きる”をテーマに、「人はなんのために生きるのかを問う、骨太な力強い映画を目指したい。いま、この大きなテーマを、観客と一緒に考えたい」という細田監督の想いから始まった本作。主人公の王女スカーレットが父の復讐に失敗するも、“死者の国”で再び、宿敵に復讐を果たそうとする物語が描かれる。スカーレットの声を演じるのは芦田。そして芦田演じるスカーレットと共に旅をする現代の日本人看護師の聖を岡田将生が演じる。さらに、スカーレットと聖の前に立ちはだかる最凶の宿敵クローディアスを圧倒的存在感で役所広司が演じるほか、市村正親、吉田鋼太郎、斉藤由貴、松重豊、山路和弘、柄本時生、青木崇高、染谷将太、白山乃愛、白石加代子といった総勢11名の日本を代表する豪華俳優陣が集結し、新たな細田作品を彩る。
11月21日に日本公開日を迎え、作品を鑑賞した人によって物語の受け止め方が異なり、様々な感想や考察、意見が飛び交うなど話題を呼んでいる本作。このたび公開を記念して、本作をより知っていただくために、本日の金曜ロードショーにて本編ノーカットで放送される『時をかける少女』の番組後半で、現在公開中の細田守監督最新作『果てしなきスカーレット』の冒頭7分8秒の本編映像を放送することが決定。
この本編映像では、物語の舞台となる「死者の国」や、主人公スカーレット(声:芦田愛菜)の生きる世界である「16世紀のデンマーク」の緻密に描き込まれた情景の映像美や、主人公を演じた芦田が、役柄を掴んだきっかけのシーンとして話す“水を飲んで吐いてしまう”様子も映っている。さらに物語のキーマンでもある、役所広司演じるクローディアスと市村正親演じるアムレットも登場。わずかなシーンながらも2人の声の熱演から、どのようなキャラクターなのかを垣間見ることができる一幕も放送される。
さらに映画の公開を記念して、細田監督の代名詞“青い空と白い雲”を背にスカーレットが佇む新場面カットが解禁。この場面カットでは、なにかに驚いたような表情を浮かべるスカーレットの姿が切り取られている。復讐心を燃やし、険しくも凛々しい表情を浮かべていたスカーレットでもなく、荒れ果てた「死者の国」の世界観でもない、本作『果てしなきスカーレット』の新たな一面を感じることができる1枚となっている。狂気に満ちた「死者の国」という世界に落ちたスカーレットが、なぜこのような場所にいるのか?そんなところも興味が湧く1枚だ。
細田監督含む制作陣が新しいアニメーション表現を追い求めて作り上げた、これまでにない圧倒的な映像。『時をかける少女』(06)の放送後、チャンネルはそのままに。『果てしなきスカーレット』の世界を覗き見てみてほしい。
文/サンクレイオ翼
