サッカーJ1で、リーグタイトルとアジアの舞台進出を目指したが、2節を残してギリギリ残留の17位に沈んでいる名古屋グランパス。11月12日には、4年間指揮を執った長谷川健太監督の今季限りの退任を発表した。名門復活に向けて、新監督が注目を集める中、11月26日にスポニチの配信記事が、「ペトロヴィッチ氏が来季監督の最有力候補」と報じた。
これには、名古屋のサポーターの間で衝撃が走っている。ミハイロ・ペトロヴィッチ氏といえば、「ミシャ」の愛称で親しまれ、2006年~11年までサンフレッチェ広島、2012年~17年まで浦和レッズ、2018年~24年まで北海道コンサドーレ札幌で指揮を執った。超攻撃的スタイルが代名詞で、観客を魅了するサッカーは、相手サポーターにもファンが多い。
それでも、24年シーズンには、札幌を9年ぶりにJ2に降格させている。70歳が近づくJ屈指の名伯楽は、昨年12月に会見の席で、
「95%監督としてのキャリアを終えるかもしれない」と、監督業の引退を示唆していた。
それが、まさかの電撃復帰となれば、20年に3位に入って以来、毎年ズルズルと順位を落としている名古屋にとっては起爆剤となり、うってつけの存在に思える。が、サポーターの反応は意外にも冷ややかだった。
「超攻撃的なミシャのサッカーは対戦相手にとって脅威でしたが、計19年間も日本で指揮を執っているので、正直、アップデートされているわけではなく、研究されて弱点を知り尽くされています。それに、ミシャの独特な戦術を理解するには時間がかかるのも特徴です。ボールを保持してゲームを支配する戦い方ですが、名古屋のスタイルは堅守速攻で真逆のタイプ。名古屋にはミシャに指導を受けた選手は少なく、ゼロから落とし込まなければなりません。それだけに、来季も優勝は厳しいという声が聞こえてきます」(サッカーライター)
ミシャが新監督に就任すれば、話題の中心になることは間違いないが、サポーターが求めている「新しい改革」とはかけ離れてい
るような…。
(海原牧人)

