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エディーHCが帰国会見で苛立ち!?  “選手選考”を巡る痛烈反論のワケ「批判されるのはどうかと思う」【ラグビー日本代表】

エディーHCが帰国会見で苛立ち!? “選手選考”を巡る痛烈反論のワケ「批判されるのはどうかと思う」【ラグビー日本代表】

長旅の疲れも手伝ってか。ラグビー日本代表のエディー・ジョーンズヘッドコーチは、意に沿わぬ問いに何度も色をなした。

「これだけ若手が成長しているのに『なぜ○○を選んでないのですか?』と…。その選手はフィットしていないから呼んでいないのに、それを批判されるのはどうかと思います」

 11月24日、羽田空港でヨーロッパ遠征の帰国会見をした。件の談話は、2026年以降の選手選考について聞かれた時だ。
  2027年のワールドカップ・オーストラリア大会に向け、これから左プロップの稲垣啓太、フッカーの坂手淳史、ナンバーエイトの姫野和樹ら、複数回のワールドカップに出た熟練者を加える計画はあるか…。

 個人名を伏せる形でそう問われ、ジョーンズは各選手への打診、個別の対話があったと実名つきで説明。その内容がそれぞれの見解と一致するかはさておき、指揮官は断言した。

「経験値があり、フィットしていて、いますぐ来られる選手がいれば是非呼びたいが、どこにいるのか。こんな質問をするということは、お気に入りの選手がいて『何故入らないのだ』と思っているからでしょう?」

 反論は手応えの表れでもあろう。

 10月以降は国内戦を含め5試合で4敗。そのうち2つは点差が1桁台だった。

 特にウェールズ代表との4戦目の23―24は、ラストワンプレーでの逆転負けである。翌週はそれと逆の展開でジョージア代表を25―23で下し、2025年の通算戦績を5勝6敗で終えた。

 前年度の4勝7敗と比べれば内容的にも進歩が見られ、その間、23歳の主将でロックのワーナー・ディアンズ、24歳の副将でスタンドオフの李承信ら、若き主軸が定まりつつある。さらにフッカーで22歳の佐藤健次ら今年のデビュー組が、別の主力候補の穴を埋めた。

 何より、やや停滞気味だった世界ランクを最後の最後に12位とした。よって、12月3日にある2027年のワールドカップ・オーストラリア大会の組分け抽選会で同組となる上位国の数を減らせた。

 ジョーンズは約9年ぶりに現職復帰してからの2年間で、大幅に顔ぶれを刷新しながら目標である初の4強入りへ着実に歩んでいると言いたげだ。「高みを望まなければベストになれない」と示し、代表戦の数が増える翌年をこう見る。

「6~70パーセントのスコッドが固まってきた。来年はそれを80パーセントにしたい。それらを優れたマネジメントで(適宜入れ替えるなどして)戦い、チームの安定性を築き上げたい」 プレー面での収穫は防御だ。ギャリー・ゴールド新アシスタントコーチが方針を定め、再三のピンチをしのいだ。

 他方、夏のパシフィック・ネーションズカップで手応えを掴んだはずのスクラムでは、南アフリカ代表、欧州勢の重さに苦しんだ。

 何より得点力を欠いた。敵陣22メートルエリアに入ってからの逸機がかさみ、秋は5戦7トライに止まった。
  ジョーンズは「22メートルエリアでは(前衛の守りが分厚くなる競技の構造上)スペースがなくなり、パワーゲームになる。独自の方法でアタックしなくては。議論は始めています」とし、かくも付け足す。

「トップ10が相手だとフィジカル的に劣勢になりがちで、動きがあるなかでの基礎スキルに多大なプレッシャーがかかる。そこも——成長を感じてもいますが——もっと強化をしなくては」

 もともと攻撃を担当していたダン・ボーデンアシスタントコーチは、秋の活動の直前に辞めている。対外的には「家族の事情」が理由で、いまは後任探しの最中だ。

 永友洋司ナショナルチームディレクターは、複数の候補者をリストアップしていると説く。ジョーンズは頷く。

「日本語を喋れるコーチがいい。ニュアンスが伝わるように」

 課題には故障者の多さも挙がる。

 10月からのキャンペーンで「コンディション都合」で抜けたり、国内戦から遠征へ切り替えるタイミングで離れたりした人は計13名。現体制が発足してから試合直前期も高強度のセッションを重ねている。

27年の成功を見据えてのことだが、どこまで理解を得られているか。極端な離脱者の増加に、各選手の所属クラブの関係者は「皆、怪我をして帰ってくる…」と不信感を漏らす。

 この話題へも、ジョーンズは怒り口調だ。

「この(ハイレベルな)5試合をやりながら筋肉系の負傷者は2人だけです。データに基づく議論ならともかく、例えば『壊れないためにトレーニングを云々…』とかいうのは、SNS上の噂話をもとにした見解でしょう」

 永友は「逆に練習の量、強度はまだ足りない。練習量(の多少)に関わる筋肉系の怪我はスタッフがサポート(して減らしている)」と擁護すると同時に、クラブ側との信頼関係の再構築にも努めるという。再来年のシーズンまでには、一部選手の勤怠について日本ラグビーフットボール協会(日本協会)でプロテクトしたいと考える。

 選手、スタッフに献身を求めるジョーンズ体制は、翌年も継続か。日本協会内での最終審議に先立ち、永友は「私はこの体制で行きたいと(日本協会に)伝えている」。大学生招集のレギュレーション策定をはじめコーチングを問う以前のタスクも横たわるなか、コンセプトの『超速ラグビー』の体現へ65歳のベテラン指導者はひたすら働く。

取材・文●向風見也(ラグビーライター)

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配信元: THE DIGEST

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