今オフの西武ライオンズの動きが出色だ。今井達也、高橋光成というローテーション投手2人のポスティング移籍を容認しただけてはない。DeNAからFA宣言した桑原将志を獲得するなど、電光石火の動きを見せているのだ。
さらに驚くべきは、かつてのドラ3内野手で、今オフに戦力外通告したばかりの野村大樹と、なんと捕手として育成契約を結んだことだ。野村は25歳にして、大きな挑戦となる。
スポーツ紙遊軍記者は、この契約に驚きを隠せない。
「名球会に入った和田一浩のように、捕手として入団後、野手に転向して成功した例はありますけどね。まさに異例中の異例です」
内野手として7年間プレーした野村は、早稲田実業高校時代に通算68本塁打を記録したスラッガー。2018年のドラフトでソフトバンクに入団し、その後、トレードで西武の一員になった。
1軍では内野全般を守った経験はあるが、捕手として試合に出たことはない。今年の秋季キャンプから、捕手の練習をこなしていたが…。
西武の今季スタメンマスクは古賀悠斗が95試合、炭谷銀仁朗が27試合、牧野翔矢が12試合、柘植世那が6試合、古市尊が3試合。今年のドラフトでは明治大学の強打の捕手・小島大河を1位指名したが、プロとしての実績は未知数だ。
野村の年俸は、わずか1200万円。これで強打の捕手が誕生すれば安いものだ。もし今回のリサイクルが奏功すればある意味、トレンドになるかもしれない。
「今はSDG'sの時代ですからね。今回の西武の判断を注視しているチームはあると思います」(前出・遊軍記者)
西武が空けた風穴は、どこまで拡大するか。
(阿部勝彦)

