F1カタールGPを前に、アストンマーティンは来季からエイドリアン・ニューウェイをチーム代表に据えることを発表したが、フェルナンド・アロンソはこれは自然な流れだと、ポジティブに受け止めている。
アストンマーティンは26日(水)に組織再編を発表。マネージング・テクニカルパートナーとしてチームに加わったニューウェイが来季からチーム代表を担い、現代表のアンディ・コーウェルは最高戦略責任者を務めることになる。
今季はチームにとって残念なシーズンとなっており、コンストラクターズランキングでは現在8番手。開幕8戦で6回表彰台を獲得した2023年からは程遠い結果となっている。
野心的なオーナーであるローレンス・ストロールは、2018年にチームを引き継いで以来多額の投資を行なってきたが、今年はその期待に応えるレベルには達していない。
ニューウェイの獲得は、アストンマーティンがチャンピオンを目指す上で最も大きな動きのひとつだった。当初、この伝説的なエンジニアの役割はマシンの設計に限られており、彼が2026年のレギュレーション変更に対応するためにマシンデザインに集中していると考えられていた。
それだけに、マシン開発以外の様々な仕事が求められるチーム代表に、ニューウェイが就任するというニュースに驚きの声も少なくない。
しかし今週末のカタールGPを前に、ニューウェイの代表就任を予想していたかと問われたアロンソは、次のように答えている。
「特には考えていなかった。将来の夢や他のことよりも、マシンの技術的な部分について話し合っていたんだ。でもまあ、いいニュースだよ」
「いずれにせよ、彼はクルマの技術開発を管理していたが、ある意味同時にチームや必要な人材も管理し、チームとして強化する必要のある領域や、それほど重要でない領域にも気を配っていた」
「つまり、彼は社内で多くのマネジメントを行なっていたことになるし、アンディもエンジン面、そしてエンジンとシャシーの統合に関して多くのマネジメントを行なっていた。2026年に向けての当然の、論理的な流れだったのかもしれない」
昨年1月にコーウェルが代表に就任して以来1年弱での代表交代となったが、コーウェルはメルセデスのパワートレイン部門を率いていた人物であり、2014年から2021年にかけてのメルセデスの圧倒的な勝利に重要な役割を果たした。最高戦略責任者という彼の役割は、そういった経験をより活用しやすくなるはずだ。
アロンソは、これがホンダのパワーユニット(PU)を使用するワークスチームとなり、新規則の下でアストンマーティンが成功するための土台になると考えている。
「おそらく僕たちは最高の人材を二人抱えている」とアロンソは付け加えた。
「一人(ニューウェイ)はシャシーとチーム、もう一人(コーウェル)はエンジン統合とチームを担当している」
「そして、僕たちにはローレンスという非常に強いリーダーがいる。彼は決意が固く、長年にわたり献身的に取り組んできた。だから、彼ら3人のおかげで、僕たちは恵まれた良いチームになっていると思う。2026年には、より良いマシンで臨めると期待している」
アロンソは、シルバーストンにある新ファクトリーの従業員数も増えていることを考えると、上級スタッフの持つ経験はチームを率いるのに最適だと考えている。
ニューウェイが示すリーダーシップのスタイルについて聞かれると、アロンソは「エイドリアンには、パフォーマンスというスタイルしかないと思う」と答えた。
「他に言葉はない。パフォーマンスと完璧さへの限りない追求があるだけだ。偉大な競争者であり、偉大なリーダーだ」
「チーム全体が、今はパフォーマンス重視の方向に進んでいないというわけではないけれど、エイドリアンが加わることで、さらに極限まで突き進むことになると思う。全員がそのアプローチを受け入れることができればいい。このチームはまだ非常に新しいチームであり、ここ2、3年で急速に成長したことを忘れてはいけない」
「スタッフの多くはこのスポーツの世界に不慣れで、若くてエネルギッシュな人材であり、エイドリアンやこうした偉大なリーダーの指導を必要としている。彼らにF1で成功する方法を教えなければいけない」
「僕たちには、このスポーツ界で最も成功した二人、アンディ・コーウェルとエイドリアン・ニューウェイがいるんだ」

