レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、F1ラスベガスGPを経て、ランキング首位に君臨するマクラーレンのランド・ノリスと1レースで逆転する可能性がある24ポイント差まで詰め寄った。同じくマクラーレンのオスカー・ピアストリとは同点に並び、逆転での5連覇達成に向けて勢いに乗っている。
マクラーレンの2台はラスベガスGPをノリスが2位、ピアストリが4位でのフィニッシュとなったが、マシンのフロアに設置されているプランクの摩耗が規定範囲を超えていたことから失格処分が科された。そのため、フェルスタッペンは一気に25ポイントを詰めて、逆転でのチャンピオン獲得に向けて、大きな一歩となった。
フェルスタッペンの復調がいかに凄まじいかは、オランダGP後のランキングを振り返るとよりはっきりとするだろう。当時、ランキングトップのピアストリとは104ポイント差がついていたこともあり、フェルスタッペンがタイトル争いから脱落してしまったものだと誰もが思っていた。特に、それまでのヨーロッパラウンド戦では苦しい戦いが続いていたこともあり、シーズン後半戦への不安も高まっていたころだった。
そんな中でイタリアGPでは、フェルスタッペンが9戦ぶりの優勝。マクラーレンがチーム内の緊張感に足を掬われるなか、レッドブルは着実にマシンのパフォーマンスを引き出すことに集中し、それ以降の7戦でトップとは24ポイント差のところまで上り詰めたのだ。
このパフォーマンスとチャンピオンシップの展開に多くのファンは興奮。フェルスタッペンが5連覇を成し遂げるのか否かで、世界中の注目を集めるなか、ドライバー自身は完全に落ち着いた様子だ。
フェルスタッペンは次戦のカタールGPに向けて、次のようにチームのプレビューで語った。
「ラスベガスGPを経てポイント差を縮めることはできたが、次戦のカタールGPもいつも通りのアプローチの仕方で、ひとつのレースウィークとして捉えていくつもりだ。毎週末、僕たちはマシンのパフォーマンスを最大限に発揮し、できるだけ多くのポイントを獲得することに集中している」
「もちろん、カタールでもそれは変わらない。特に次戦はスプリントレースもあるから、より多くのポイントを獲得することができる。完璧な週末を過ごすことしか許されない」
「サーキットのレイアウトも非常に(タイヤへの)負荷が大きく、気温も高いからタイヤマネジメントがカギになる。2ストップが必須のレースで、すべてを出し切らないといけない。最近の良い流れに乗り続けることに集中しているし、チームもベストなパフォーマンスを発揮できるように全力を出している」
現に、毎週末のパフォーマンスに集中し続けた結果、フェルスタッペンがここまで来ることができたのは事実。4度の世界チャンピオンに輝いているだけあって、貫禄と余裕が感じ取れる。
カタールGPは11月28日(金)から11月30日(日)にかけて開催。決勝は30日の日本時間25時(12月1日1時)からのスタートとなる。

