現在世界中で人気が高まっているF1。その規模は数十億ドル規模にまで成長している。しかしレース中のインシデント等を審議するのに重要な役割を果たすスチュワードは、現状ボランティアである。
しかしメルセデスのジョージ・ラッセルは、適切なレース運営を行なうためにも、常駐のスチュワードをしっかりと報酬を支払って起用するべきだと主張した。
F1のスチュワード制度が、大いに話題になっており、常駐のスチュワードを求める声が上がっている。ウイリアムズのカルロス・サインツJr.は、元F1ドライバーで、現在はテレビ解説を務めるカルン・チャンドックやアンソニー・デビッドソン、そしてジョリオン・パーマーらと同水準の分析ができるスチュワードが必要だと主張した。
ラッセルもこのサインツJr.の意見に同意。カタールGPで次のように語った。
「彼(サインツJr.)が分析の観点から挙げた3人のことは尊敬しているし、彼らはまさに的確な判断をしていると思う」
「スチュワードと比べて、彼らにはプレッシャーがない。そして、その場で判断を下す必要がなく、時間的な余裕がある。そしてガイドラインに従う必要がない」
「彼らは、レース経験と知識に基づいた独自の見解に従っている。スチュワードもその見解を持っているとは思うけど、彼らの仕事はその見解に基づいて決定を下すモノではない」
「彼らの仕事は、ガイドラインに基づいて決定を下すことだ。つまり、ガイドラインは正しくなくてはならない。ガイドラインが正しくなければ、正しい決定にはならないだろう」
「しかし、あらゆる状況に当てはまるガイドラインなんて存在しない。つまり、レースの経験が豊富で、インシデントを真に理解できる人材による一貫したスチュワードシップこそが、一貫したペナルティを科すことができるということに立ち返ることができる」
ラッセルは、一貫した判断ができることは不可欠であり、しかもスチュワードには「非常に大きな権限」があるため、ボランティアではなくしっかりと有給であるべきだと主張する。
「必ずしもその3人(チャンドック、デビッドソン、パーマー)を選ぶ必要はないと思う。でも彼らは素晴らしいけどね」
そうラッセルは語った。
「誰かがお金を出して、スチュワードに適切な金額を支払わなければいけない」
「24レースを通じて、一貫したスチュワード活動を維持することが重要なんだ。結局のところ、これは仕事だ。F1は……今や巨額のお金が動くスポーツだ。特定の役割において、ボランティアにこれほど大きな権限を与えるべきではない。だから誰かが、彼らに対して給与を払うようにしなければいけないと、僕は思う」

