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「普段と違うところへ行くのは大事」19年ぶりの兄弟旅。北海道パウダーベルトを河野三兄弟が巡る

スキーを続けていなかったら40歳を超えて、3人で旅はしていない

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トマム・タワーマウンテン側の斜面で巻き上げた雪をじっくり目視する直っさん
強風がおさまりホテル裏側のコースを下見がてら滑る。クラスト気味の雪に苦戦するも、3人とも見事なスキーコントロール
野沢温泉で育った3人は滑ることと同じくらい、いやそれ以上に大切にしているアプレスキー
トマムで楽しみにしていたのがアイスヴィレッジ。雪深い野沢と違い、寒さを活かしたアクティビティや施設に興味津々。写真は氷のBar
冬はトマムを拠点に活動する中島力と久しぶりに顔を合わせる3人。中島力は野沢温泉に籠って滑っていたこともあり、河野兄弟とは古くからの付き合いだ
https://youtu.be/t7Jf4mWAHxY
「アイススケートやろう」と誰が言い出したのか。3人とも久しぶりにも関わらず、スイスイと氷上を滑る。様になる3人

トマムでは「狩振岳CATツアー」を体験。スキー場から車で20分ほど走った場所にあるフィールドに雪上車が待機してあり、セーフティギアを身につけて乗り込む。暖房完備の快適なキャビンは最大12名乗車可能で、半日かけて滑走本数は4~6本を楽しむ。

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CAT乗車前にはビーコンチェックを行う。ビーコンやショベル、プローブなどが入ったバックパックを無料で貸出するサービスもある。
狩振岳の東斜面は風の影響が少なく、良い雪が溜まりやすい。深すぎない積雪で、かつ走る雪に、カツはリズムよくターンを刻む
せっかくのノートラック。普通に滑るだけじゃ面白くない、と言わんばかりにテールに全荷重する直っさん
標高を落とした疎林も滑走フィールド。風の影響もほぼなく、もしかしたら上部より良いかも!?
昼食会場は敷地内にあるパオにて。薪ストーブで暖まった室内はウッドチップが敷かれ、ほのかに木の香りがが漂う。シーズンによって提供される食事は変わり、24季はしゃぶしゃぶだった
https://youtu.be/LFgMYk8QnjU
滑りやすい斜面を気持ちよさそうに滑るカツ

編集部:スキーという共通の趣味がなかったら、この歳になってみんなで旅に行きますか?

直っさん:(サッポロ)クラシックを飲ませてくれれば、俺はどこでも行くよ。滑るのは2人に任せてさ。

カツ:行かないかな〜。

健児:ニュージーの時はスキーだけって感じで、ストイックだったしね。

直っさん:毎日、朝から晩まで滑って、宿に帰って飯食って寝て、またスキーしてだった。20代前半だったからできたって感じ。

健児:いまはそこまでじゃないし、滑る以外にも街に出て食べたり飲んだり。行ったことがない場所を巡るのも楽しい。

カツ:スノボもやるようになったしね。

直っさん:みんなでスノーボードやるのも良いね!

健児:俺がついていけないし、笑
(注)河野克幸と直人はスノーボードで撮影ができるほどの腕前

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運転は3人が気分で交代。ハイエースベースのキャンピングカーは馬力もあって、運転も楽だったとか

初めて訪れたトマムを満喫した3人は一路旭川を目指して北上する。旭川で拠点になるのはOMO7旭川 by 星野リゾート。

寝泊まりはトマム同様にキャンピングカーだが、朝食が摂れ、ロビーではくつろげる。有名なサウナ プラトーも利用可能。スキーにワックスをかけたり、濡れたり冷えたブーツやスキーを温める乾燥室も完備している。

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OMO7旭川パブリックスペース「OMO ベース」。そこに奥行約1.5m、横幅約4.2mのこたつが3人のお気入り場所。暖かい足元とウェルカムドリンクを飲んで、すっかりリラックス
「OMO ベース」にはウェルカムドリンクやボードゲーム、観光案内マップなどあるなかで、健児が夢中になったのが写経。渋すぎる。「結構集中できてスッキリしますよ」だとか
写経に夢中な健児をよそに、旭川の美味いどころをOMOレンジャーから聞き込むカツと直っさん。市内中心部には約2000軒もの飲食店が軒を連ねており、通い詰めても時間は足りない
エントランスから入ってすぐ右側にあるスキー乾燥室は例年から約2.5倍の広さに。OMO WAX BARのすぐ近くにあるため、手入れ後の管理も楽。ブーツヒーターもあって便利
5社以上のメーカーから30種類のスノーワックスを完備。エプロンがあり、ワックス作業で汚れることもない。翌日のコンディションに合わせて好みのワックスを塗り込める

到着後、まずは乾杯と作戦会議。マウンテンシティパブのオリジナルクラフト生ビールで乾杯しながら、この後の数日間の天気や周辺スキー場の状況を洗い出す。こんな時、スキー場のコンディションをリアルタイムで見れる館内のスキー場ライブカメラが、とても役に立つ。さぁ、明日からはどこへ行く?

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マウンテンシティパブでは、旭川のクラフトビール専門店「-Freehouse-THE YEAST」と共同開発したクラフト生ビールで乾杯。プーティンやナチョスといったフードメニューも充実している
リアルタイムでスキー場のコンディションを確認できる「スキー場ライブカメラ」。周辺スキー場の積雪状況や風向をその場で把握できるため、どこのスキー場へ行くかの作戦会議に重宝する
毎朝6:30から開催している本日のパウダー情報。スキー場のライブカメラを用いて、詳しく各スキー場のコンディションを紹介してくれる。カムイスキーリンクスと中継を繋げて、現地スタッフから生の情報が知れる
朝食はビュッフェスタイル。食感が楽しい焼きたてワッフルや、海鮮に香り豊かな山わさびをトッピングした海鮮山わさびご飯など、種類豊富な和洋メニューが並ぶ
これがその海鮮山わさびご飯。だしをかけてお茶漬けにするのもいい。温かなご飯と海鮮、頭にツンと来る山わさびの組み合わせは癖になる

スキーを長く続ける秘訣はある

北へ北へと移動する車中にて。景観を楽しみながら移動するのも楽しいという健児

編集部:スキーを長く続ける秘訣はあります?

直っさん:俺ね、サーフィンをするようになって、遠くのフィールドへ通う人の気持ちが少しわかった気がするわ。

健児:どういうこと?

直っさん:夏場に野沢から太平洋まで結構な頻度でサーフィンに行って、友人に会うのは嬉しいし、ローカルと会って滑る感覚ってこんなんだなって。何時間もかけて移動して、フィールドへ行くけど、俺はあんまり大変だとは思わなかった。意外と近いなって。

健児:好きな場所を見つけて、そこへ通い続けると、ローカルと仲良くなれるきっかけが増えるしね。カツは?

カツ:シーズン中にトリップをした方がいいね。普段(通っている場所)と違うところへ行くっていうのは大事。あとはトレーニング。スキーをするのに結構準備が必要だ、笑。最近はすぐ故障しちゃうし。健児は野沢以外に結構行ってるよね。

健児:北海道、白馬、ヴェクターの試乗会で毎年いろいろなスキー場や山に行ってるね。

車中で会話が進むうちに名寄まで来た。看板の名の雪質を期待をしたが、3月上旬にも関わらず日中の気温は10℃近くまで上がるというまさかの展開……
ナイターが始まるまでのちょっとした時間を暖かい車内でのんびりと準備をしながら過ごす。ベース基地があると、時間の使い方も豊かになる

編集部:40年近く野沢温泉を滑ってて飽きないですか?

健児:飽きないね。

直っさん:飽きない。というか庭。だから、すげえ楽しいとかつまらないとか、そういう感情ナイです。

健児:俺は結構あるけどね。

カツ:スノーボードもスキーも両方やるから、それぞれ楽しめるシチュエーションが違って面白いね。レーシングのコーチもやって、人の滑りを見ているから、勉強にもなる。

編集部:同じスキー場で滑り続けて、歳を重ねても、学びは常にある?

カツ:あります、あります。子どもたちと一緒にいると、伝えたことが果たして自分はできるのか。できないなら、それは伝え方に問題があって再現性のある言葉で言わないといけない。あと、フィジカルがなくてできなかったりすることもあるから、フィジカルは大切。

直っさん:俺はフィジカル上がっているよ。だから、飲みに行っても朝はちゃんと起きてる。

健児:それも厄年過ぎたらくるよ、笑。祭り(1月13日にある道祖神祭)が終わった瞬間にもっていかれる。

直っさん:まぁ、でも、あまり過去の自分と比べないね。昔はできたとかじゃなくて、いまできること。それでいい。

健児:スキーはずっと面白いよ。スキーを作っているのもあるけど、いまでも超ハマっている。雪質やコンディションは関係ない。もちろん良い雪で滑るのはいいけど、極端なことを言ったら白けりゃ良い。

直っさん:それ、グリーン(クロージング)の田口さんのセリフだから。

カツ:ペルソナ(BIS filmsのドキュメンタリームービー)だ、ペルソナ。

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名寄ピヤシリスキー場のある名寄市は-30℃を下回る日もあるとか。名寄盆地の北に位置しており、眼下の景観も素晴らしい
スキー場の向かいにあるピヤシリシャンツェに向かって滑る。野沢温泉からこの地方へ進学する子どももいるそうだ。幅広い斜面が大小のターンを描くのに最適
全長1400mという道内でも屈指の長さを誇るツリーランエリア。地形の起伏が豊富にあり、フリーライディングが楽しめる
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名寄を後にして旭川へ戻り二回戦となるサンタプレゼントパークのナイター滑走。良心的な料金で滑りながら夜景も一緒に楽しめる
訪れた日はエッジを噛ませてカービングをするのが気持ちいいコンディション。緩い波のような地形に逆らわずフォールラインに向かって吸い込まれる
野沢温泉以外でナイター照明のなかを滑るのは久しぶりの3人。アルペンの練習をしている子ども達をリフト上から眺めて「ここは練習になるわ」と呟いた
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旅の最終日に訪れたカムイスキーリンクスでは、ファーストトラックを体験。3人しかいない斜面をターン弧を気にせずスピードを上げて滑っていく
起伏豊かな斜面を、気心の知れた3人で独占
最大幅150mのカムイのメインコース「ゴールド」の中腹エリア。ノール地形でジャンプをしたり、加速をしたりと、三者三様のスタイルで滑る
配信元: STEEP

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