F1カタールGPのイベントノートによると、舞台であるルサイル・インターナショナル・サーキットでにいくつかの変更が行なわれていることが確認されている。
全長5.4km、コーナー数16のコースレイアウトに変更はないが、FIAとサーキット運営者は、昨年の変更を踏まえ、トラックリミットに重点を置いたサーキットの様々な側面を見直した。
昨年は複数のコーナー出口の縁石の後ろに2メートルの砂利道を追加し、複数のコーナーの縁石の高さを下げることで、トラックリミット違反の取り締まりを強化しながら、マシンへの負荷を軽減していた。
今季はターン6の出口、ターン10の外側、そして最終コーナーのターン16の出口に新たに細長いグラベルトラップが設置された。ターン14のグラベルも延長され、コーナーのより早い位置から始まるようになった。
この措置の目的は、カメラを使った取り締まりに頼ることなく、ドライバーによるトラックリミット違反を抑止することだ。ルサイルの長く速い右コーナーは、ドライバーがスピードを出しながらコースアウトする誘惑に駆られるが、これによりラップタイムの抹消やペナルティの連発につながってきた。
だが上記のような変更により、サーキット自体がペナルティとして機能するようになる。限界を超えてプッシュすると、ラップタイムをロスするリスクが伴うのだ。
これらの変更に加え、昨年のレースで使用されたタイヤの摩耗に対する懸念から、最大25周のタイヤ使用制限も導入された。これにより、日曜日のレースは事実上1ストップ作戦が不可能となった。
ピレリは声明で「2024年に使用されたタイヤの分析の結果、この措置が必要であると判断された。昨年は、特に左フロントタイヤを中心に、いくつかのタイヤが最大摩耗レベルに達していた。これらの状況と高い横方向エネルギーが相まって、構造疲労が増大していた」と述べている。
カタールGPでは、2023年にも同様にタイヤの最大周回数が定められたことがあるが、2023年は縁石がタイヤのサイドウォールに微細な裂傷を生じさせたことが原因だった。
今年のカタールGPはスプリント開催であり、2度の予選とスプリントレースも行なわれる。ドライバーたちはグラベルにタイヤを落とさないようにしながらも、限界までプッシュすることが求められる。

